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フェデラーのストリンガーが取材に応えて [TENNIS LINKS]

【ニューヨークタイムスの独自インタビューです】
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https://www.nytimes.com/2020/05/15/sports/tennis/coronavirus-ron-yu-tennis.html
韓国で生まれ幼児の時に両親とアメリカに移住した「ロン・ユー」さんは、アンドレ・アガシ、レイトン・ヒューイット、スタン・ワウリンカ、ロジャー・フェデラーを含む23人のグランドスラムシングルタイトル所持者のラケットをカスタマイズするストリンガーです。今回テニスにおける全てのツアーが開催中止となり、選手やコーチだけでなく、舞台裏で働く人達にニューヨークタイムスの記者が取材をしています。

【元々はアメリカのカレッジプレーヤーでした】
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彼はジョージア工科大学の学部生だった時にテニスにばかり集中し、学位を取得することができなかったため、2年足らずで大学を中退。仕事として始めたテニスショップ働き、世界で最も優れたラケット技術者のひとりになりました。現在52歳の彼は、2001年からピート・サンプラスのストリンガーであるでるファーガソンによって設立されたラケットサービス会社の「プライオリティ・ワン」で働いていて、全てのグランドスラムとATPツアーでストリングサービスを提供していました。しかし、新型肺炎の感染によりテニスツアーで働いている他のすべての人と同じように、3月上旬に始まった中断で少なくとも4か月おそらく以上に大幅に何の仕事もなくなりました。彼はフロリダ州タンパにある自宅近くのアルバイトでデータ入力職に転職して、失われた収入を補うために働いたと話しています。全盛期は年に33週間くらいツアーに帯同していたそうですがでしたが、現在ツアーの再開を祈りながら、時々訪れる一般プレーヤーのラケットメンテナンスをしているそうです。そして彼の母は、韓国の友達に「息子は友達である、ロジャーフェデラーと一緒に仕事をしている」とおしゃべりできることを誇りに思っています。これで痛みが和らぎましたと締めくくりました。選手達の現状ばかりが報道されている中、こう云う仕事をしている方をクローズアップするニューヨークタイムスのスタンス、なかなかナイスです。1日でも早く、元あったテニスの世界が戻って来ますように、ただただ祈るばかりです。