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天声人語が大坂なおみチャンの姿勢を評価 [Tennis Books]

【8月28日の朝日新聞の朝刊・天声人語で黒人テニス選手の話題】
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https://www.asahi.com/articles/DA3S14601320.html?iref=pc_rensai_long_61_article
黒人であるが故に大会に出場することができなかった時代、白人著名選手の後押しで1950年に始めて全米オープンに出場した黒人女性選手がアルシア・ギブソンさん。彼女が道を切り開きました。そして今回、なおみチャンの「私はアスリートである前に、ひとりの黒人選手です」のコメント。今年の優勝は2年前とは違う「ひとりの大人としての」アスリートを感じました。辛抱しての優勝にアッパレです。

【1950年代に活躍した、アルシア・ギブソンさんのこと】
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https://www.usta.com/en/home/stay-current/national/black-history-month-legends--althea-gibson.html
ギブソンはその全米のデビューから1年後、ウィンブルドンでプレーする最初の黒人アスリートになり、1956年に全仏で最初のグランドスラムタイトルを獲得。1957年と58年にウィンブルドンと全米の両方で優勝し、生涯で合計11個のグランドスラムタイトルを獲得しました。全米テニス協会の公式サイトでは「この黒人女性は、テニスの最も権威あるタイトルを獲得することよりも重要であり、社会の最も抑圧的な制約を克服しました」そして「トロフィーはさておき、アフリカ系アメリカ人や女性が医学や法律、科学や政治などの多様な分野で活躍するずっと前に、驚くべき才能に恵まれたギブソンがいました」とコメント。

ウィキペディアでは「1971年に国際テニス殿堂入り。ギブソンは存命中に、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹が黒人姉妹選手として活躍する様子を見守ることができた。いずれも「アリシア・ギブソン以来」の優勝として、1999年全米オープンでセリーナが「41年ぶり」、2000年ウィンブルドンでビーナスが「42年ぶり」に勝ち、セリーナは2002年全仏オープンから2003年全豪オープンまで4大大会4連勝を達成する。セリーナは全仏オープンで「46年ぶり」の優勝も成し遂げ、2年にまたがる連勝記録を「セリーナ・スラム」と命名した。ギブソンは“セリーナ・スラム”達成の8ヶ月後、2003年9月28日にニュージャージー州イースト・オレンジで76年の生涯を閉じた」と締めくくられています。今回のなおみチャンの行動と優勝をギブソンさんに見届けて欲しかった。そしてもしお元気だったらどんなコメントをしたのか?【Black Lives Matter】から始まった一連の活動の今後を見守っていきたいと思います。なおみチャン、パリでもがんばってください。