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エレクトリック・ラインコールとビデオ・レビュー [Tennis Books]

【朝日新聞の夕刊でツアーファイナルでの新システム導入に注目】
=線審か機械判定か、再バトル 男子テニス、トップ選手の議論白熱=
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https://www.asahi.com/articles/DA3S14725740.html
以下は誌面からの引用です。
男子テニスのツアー最終戦、ATPツアー・ファイナルが11月15日から英ロンドンで行われた。年間成績上位の選手がしのぎを削る大会だが、プレー以外のある問題が再燃した。発端は世界ランキング2位のナダル選手(スペイン)の発言だ。大会3日目、世界3位のティエム選手(オーストリア)と対戦。2セット連続のタイブレークで敗れた後だった。試合中に主審と確認していた話についての質問が出ると、苦笑いを浮かべながら言った。「文句はない。抗議するつもりもない。ただ(ビデオ判定や電子システムは)個人的には好きじゃない。線審がいる方がいい」。無観客となった大会は人数制限の一環で線審を置かず、機械で判定する電子システムを採用している。ナダル選手は態度に出して判定にあらがうタイプではない。技術の進化を歓迎する一方で、見ている人に与える感動や光景を維持するには、線審は欠かせない存在と強調した。線審の存在意義については、全仏オープンでも話題になった。全仏はコートの土にボールの跡が残るなどの理由で、4大大会でビデオ判定を唯一採用していない。だが今年は大事な局面で誤審とみられる場面が目立ち、選手の間では導入を希望する声が相次いだ。世界1位のジョコビッチ選手(セルビア)は伝統への敬意をはらった上で「これだけ技術が進んだ今、線審を置き続ける理由はないと思う。もう線審は起用しなくていい」と訴えた。機械での判定は、もはやプロスポーツ界で主流となっている。白熱した議論は今後も続きそうだ。(ロンドン=遠田寛生)

今大会で2つのシステムが導入されるのは初めての試みです(NEXT GENではやっていました)今年は主審と自動判定装置である「エレクトリック・ライン・コール」のみで試合が進行(ラインによって声が違うシャレたアイディアでした)しましたが、選手は判定に疑問を持った場合「ビデオ・レビュー」を要求することができるようになりました。実際にはコスト的な面もありますので、できるとしてもグランドスラムかマスターズ、500くらいまでの大会になるでしょうが、ラインパーソンありきで「チャレンジシステムとの併用」くらいの方が、試合を楽しみながら観ることができるような気がします。ナダルは「テニスにおいて人間的な要素を取り入れることで多くの価値が生まれる」とも話したそうです。個人的には「仰るとおり」かと思います。