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守屋宏紀が安藤証券の所属に [TENNIS IMAGE]

【今日のリリースですが、エイプリル・フールではありません】
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http://www.ando-sec.co.jp/attention/news/20210401ek_01t.html
2008年にプロに転向し、北日本物産と所属契約がずっと続いていた守屋宏紀が安藤証券と4月1日付けで所属契約を締結したと同社が発表しました。守屋はツアーが中断された中でも練習を積んでいて、チャレンジャーが再開されるや否やヨーロッパに行き、現在も大会がある場所を転々と回っています。

【所属先のパッチでバストアップの守屋宏紀】
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【2011年に連載していたコラムで書いた“守屋宏紀のこと”を思い出したので転載】
ーー「はにかんだ笑顔の奥にある静かな闘志」ーー/2011年8月の記事です
守屋宏紀。
1990年10月生まれの20才。荏原SSCでテニスを始め、02年全国小学生準優勝。05年全国中学、全国選抜ジュニア単複優勝。06年全日本ジュニア16才以下、トヨタジュニア単優勝。08年全日本ジュニア(単)、高校総体単複優勝とジュニアのタイトルを総なめに。国内の戦績以外にも08年スーパージュニア、アジアジュニア準優勝などのキャリアで、国際テニス連盟のジュニアランキングでは最高位17位を記録し、湘南工大附属高を卒業と同時にプロに転向した。

初めて彼のテニスを見たのは02年の全小の決勝戦。ちっちゃいのにいろいろなショットを持っていて、破れはしたものの将来性を感じた。それから4年後の06年の全日本選手権。ハードなA予選を3回勝ち上がって本戦入り。2回戦で杉山記一に破れたが「高校1年生でここまでやるかねえ」と感心したことを覚えている。もちろんメディアからのリクエストで記者会見を設けたが、負けた直後にもかかわらず、終始笑顔を絶やさず、受け答えもはっきりしていて、「高校1年生でここまでしっかりしているかねえ」と再び関心してしまったことも覚えている。

それから2年後、全日本ジュニアのチャンピオンに与えられるワイルドカードで出場した全日本では、ノーシードからベスト4に進出。しつこい権伍喜、翌年引退するとはいえ第2シードの本村剛一、脂ののりきった松井俊秀を連破したことで、これはシニアでも十分通用するのではないかと実感した。準々決勝で敗れた松井は会見で「守屋はどんな選手?」と聞かれ「彼はボクに背中を向けてガッツポーズしているんだよ」と苦笑いをし、「相手を挑発するようなことをしない、静かな闘志を持ったクレバーな選手」と答えた。

あの頃は身長170センチ、体重60キロと華奢な体つきだったから、大学に進学するのかなと思っていたが、北日本物産のサポートとジュニアからのコーチである谷澤英彦さんの指導を継続してもらえることがありプロに転向した。小学生だった頃のテニスを思い出して、あの子が実際プロになると聞いたときは何となくうれしかったな。

プロ転向後、フューチャーズ優勝など少しずつ実績を作りつつあるが、まだまだ発展途上。いい試合をしていても負けてしまうこともある。このことは本人が一番わかっているだろうし、ジレンマも相当あると思う。今はまだ体をつくる時期だし、あせらずにがんばってほしい。

宏紀はオンコートでのリーダーシップも持っている。ボクがいつも宏紀、江原弘泰、関口周一、内山靖崇たちのジュニア卒業直後の坊やたちに向かって「お子ちゃま軍団」と茶化して言ったりしているが、彼らは宏紀を中心にして本当によく練習して、トレーニングしている。錦織圭、添田豪、伊藤竜馬、杉田祐一たちの第1グループに続くのは、この「お子ちゃま軍団」であることは間違いない。このメンバーで切磋琢磨し、次のの日本テニス界を引っ張っていく日を心待ちにしている。

ーーこの原稿からハヤ10年。グランドスラムの常連目指して、がんばれ!ーーー

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