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ANAの機内誌に国枝慎吾さんの対談ページ [Tennis Books]

【翼の王国で社長との対談ページが掲載されています/撮影は篠山紀信さん】
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https://www.ana.co.jp/guide/inflight/service/digital-media/pdf/tsubasa_202212.pdf
機内誌は全日空のホームページからPDF(巻頭の10P〜15P)で読むことができます。
内容をつまんで紹介すると…
国枝:私は9歳のときに、脊髄のがんで車いすになったんです。最初はどうやって生きていったらいいのか、まったくわからなくて。それこそ、真っ暗な闇の中に迷い込んでしまったようでした。そして、最初の1年間、夢に出てくるのは、立っている、歩いている自分なんです。でも、1年ほど経って、その間、周囲の人に支えられ、また車いすテニスとも出会って。障がいを受け入れることができるようになったんでしょうね、夢に出てくる僕も、車いすになった。つまり、どんな苦境に置かれても、人はやがてその状況に順応し、そして前向きになれるんです。

国枝:「俺は最強だ」というのも、じつは弱気な自分を打ち破るために必要な言葉なんです。とくに、東京パラリンピックに関しては、やはり、すごい重圧があったので。押し潰されそうな自分を支えてくれたのが「俺は最強だ」という言葉でした。

国枝:とくに緊張する試合前、鏡で自分の目を見るんです。そして、怯えがないか確かめながら「俺は最強だ」と自分に言い聞かせてから、コートに向かうんです。

国枝:これはメンタルトレーナーに教わったことですが、緊張って悪いことばかりじゃないんです。暗闇の中を歩いていると、後ろから近づいてくる人の足音がハッキリ聞こえますよね。つまり、緊張は五感を研ぎ澄ませてくれる作用もあるんです。だから、私は緊張したときこそ、100パーセント力を発揮できると、そう思うようにしているんです。「よし、俺、緊張してる、いける」って。

国枝:テニスとは、たとえばフォアハンドの球速がほんの少し上がるだけで、世界観がガラリと変わる、一気に飛躍できる競技なんです。その、ほんの少しを求めて、変えていく。ただ、失敗ももちろんあって。フォームを変えたことで、体を痛めてしまったり、球のパワーが落ちてしまったり。でも、たとえ失敗したとしても、元の場所に戻ればいいだけなんです。そう思って、どんどんチャレンジし続けています。

素晴らしいコメントの数々です。是非リンクからお読みください。

【そして10回目の車いす世界王者に選ばれました】
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今シーズンの慎吾チャンはウィンブルドンで初優勝して「生涯グランドスラムを達成」素晴らしい年になりました。まだまだ快進撃を続けることでしょう。がんばって!