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日本テニス協会100周年記念誌“日本テニスの軌跡” [Tennis Books]

【100周年記念式典で配布された記念誌をいただきました】
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表紙は濃紺の大理石をイメージした重厚なデザインに、100周年を記念して新たにデザインされた“日本テニス協会のJTAマーク”がレイアウトされています。

【1870年代〜1922年/日本のテニスの創成期と協会設立までのお話】
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100年の歴史を語る上で、設立以前の日本のテニスは清水善造、熊谷一弥、柏尾誠一郎らの活躍があったところから始まります。アントワープ五輪での単複の銀メダル獲得と、初出場したデビスカップでチャレンジラウンドに進出し世界のテニスファンを驚かせた活躍で、その後日本テニス協会が発足するまでのストーリーです。

【1922年〜1945年/戦前のテニス、世界の頂点に立った佐藤次郎】
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佐藤次郎は1931、33年の全仏オープンベスト4、ウィンブルドンでも32、33年と2年連続でベスト4、ダブルスでは布井良助と組んで決勝進出という素晴らしい戦績を残しました。また34年には三木龍喜がウィンブルドンの混合ダブルスに優勝し日本人として初めてグランドスラムを制しました。太平洋戦争前の日本テニスの素晴らしい時代でした。

【1945年〜1970年/敗戦からの復興、宮城・加茂から石黒、渡辺康二の時代】
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1949年から全日本選手権で4連覇を果たした隈丸次郎が引退すると、宮城淳、加茂公成が台頭を表し、1955年の全米選手権のダブルスに優勝。その後、石黒修、渡辺康二、神和住純、坂井利郎とトップ選手らが登場します。女子では日本人として初めて全米に出場した加茂幸子、全日本のシングルスでシングルス10回の優勝と史上最多の30タイトルを持つ宮城黎子らが大きな軌跡を残しました。NHKでデ杯を放映した時代です。

【1970年〜1980年/オープン化の時代、沢松がウィンブルドン女子複で優勝】
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澤松和子が日系米国人のアン・キヨムラと組んでウィンブルドンで優勝したのは、杉山愛が生まれた1975年の7月5日。日本人女子選手として世界に躍り出た初めての選手でした。ここから女子の台頭が始まったと云っても過言ではありません。その後1980年に日本テニス協会は財団法人となり、有明コロシアムが1987年に完成し、現在に至ります。

100周年記念誌は記録を含め、全120ページ。NOBUにていつでもお貸し出ししています。
是非ご一読してみてください。