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アンディ・マレーのランキングが838位まで落ちた [TENNIS IMAGE]

【テニスのランキングシステムは恐ろしいですね】
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https://www.atpworldtour.com/en/players/andy-murray/mc10/overview
去年のウィンブルドンを最後にトーナメントに出場していなかったマレー。もうお忘れかもしれませんがその時のマレーのランキングは「1位」でした。この6月に復帰してウィンブルドンの前哨戦2大会に出場しましたが、ロンドンでは1回戦でキリオスにファイナルタイブレークで敗れ、次戦のイーストボーンでは1回戦でワウリンカに勝利(20点をゲット)しましたが2回戦でカイル・エドムンドにストレートで敗れ、その後ウィンブルドンはキャンセル(この時点でディフェンドするポイントが全て消え、イーストボーンの20点のみとなったため)。ランキングを838位まで落としました。

【これがこの1年間のマレーの戦歴/1試合しか加算されていません】
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当たり前の話ですが、トーナメントで勝利し、取得したポイントは1年間のみ有効なので、1試合も出なければ、ノーランカーになってしまう訳です。もちろんATPには「プロテクトランキング」という公傷制度(復帰後9か月で8試合有効)があり、その他にも大会側が用意するワイルドカードがありますので、マレーが万全の体勢で復帰するとなれば、受け入れられる選手であることは間違いありません。但しこれらの制度にはシードを得ることはできないので、対戦相手はイヤになるでしょうね。
マレーの公式サイトによると、復帰戦は今週末からのCITI Open(ATP・500)とスケジュールされています。全米に向けて再始動するらしいマレーの活躍に興味津々です。

【なんと!羽澤慎治が[↑]になっちゃいました】
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この1年間で9大会に出場し、20ポイントを取得している羽澤(慶應義塾大学庭球部)くんと比較しては申し訳ないのですが、マレーは、0点になる可能性があったウィンブルドン前に20点取っておいたことでノーランカーになることはありませんでした。ツアー選手たちは1年の約10ヶ月間、ほぼ毎週トーナメントが組まれ、ケガを予防しながらしのぎを削る、とてもタフなスケジュールの中で生活しています。ATPが作ったランキング制度は完成度が高く、柔道などでも同じようなシステムが構築されています。とは言え、1年で消えてしまうポイントシステムを、このマレーにあてはめて鑑みると、本当に選手たちは大変だろうなとあらためて考えてしまいます。

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