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兵庫国際ジュニアは2003年から始まった大会です [Tennis Books]

【こちらが今年の大会プログラム/出場者には全員に配布されます】
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この大会開催の第1回目の立ち上げの時にお手伝いさせていただきました。当時の日本国内では大阪市長杯スーパージュニアやジャパンオープンジュニアなど、グレードの高いジュニア大会しかなく、ポイントを取得するには海外に遠征するしかありませんでした。そこで元デ杯監督の竹内映二さんが芦屋でテニスラボを立ち上げたことときっかけに、ジュニアテニスの登竜門ともいえるグレード5という、当時では一番下のポイントを取得できる大会を立ち上げようという機運が高まり、その時に深夜までミーティングをして国際テニス連盟に提出する書類を作成したことを今でも覚えています。ついでに夏休み期間中に2週連続で開催すれば、仮に1回戦で負けても会場でいくらでも練習できるのではないかとのプランに基づき、その通りに実施されました。あれから20年、あっと言う間に時が流れました。

【国際テニス連盟ではジュニアのドレスコードも作られていました】
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ジュニアはもちろんプロではないのでスポンサーロゴは付けられません。ここに表記されているのはメーカーロゴの大きさと枚数の制限で、その大きさはITF主催のグランドスラムとワールドテニスツアーの規定と同じです。ちなみにATPの大会になると商業主義が見え見えでスポンサーロゴの大きさが1.5倍にまでなります。ジュニアの大会まできちんと整理されているのはなかなか良し。NOBU PRO MODELも同様で、作る側として常に学習していかなければいけません。今回は勉強になりました。

スマッシュ・2023/10月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(8/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙はカルロス・アルカラス。先週のシンシナチ(ATP/1000)ではジョコビッチに敗れましたが、ランキングの1位は守り、来週開幕の全米オープンでは第1シードでの出場です。右画像はアトランタでツアー復帰した錦織圭さん。全米ではプロテクトランキングを使って本戦からの出場ですが、全米を前にして記者会見を開き、左ひざの状態が万全ではないため、まだ出場するかは決めていないと発言されたようです。ケガの状態は本人でないとわかりませんので、大事をとるのも必要かもしれません。

【今月の技術モノは「ストロークミスをなくす簡単なコツ」です】
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史上最年少の全日本選手権優勝者である谷澤英彦さんの解説で「身体の使い方次第でショットはみるみる安定する」コツを大きく7項目にわたって解説しています。
◎テイクバックからフォロースルーまでラケットを持たない左手を意識して使う。
◎常に同じ打ち方をしなくてもいい。
◎片手バックで両手を広げることに固執しない。などなど貴重なアドバイスです。

【技術モノ第2弾は「あなたにもできるサーブ&ボレー入門」です】
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サーブ&ボレーの解説と云えば佐藤博康さん。現在はコーチのほかベテランの大会でも活躍中です。初めはサーブ&ボレーのメリットから、スピンサーブの説明、2~3歩で早めにスプリットステップ。低く前に跳ぶこと。後ろ足を決め前足を踏み込む。ラケットは身体より前に準備。などなどの詳細をお手本のような分解写真で説明しています。これを読むと誰でも簡単にサーブ&ボレーができてしまう錯覚に陥るかもしれません。さあトライです。

【新企画は「トリックショット」初回は股抜きショットです】
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股抜きの講師は全日本選手権で2度の優勝を誇る寺地貴弘さん。誰もが憧れる「股抜き」を分解写真で解説してくれます。練習法はネットの近くで自分でボールを落とし、地面すれすれの低い位置でボールを捉えることからで、これができたら球出しからの返球へと移行していくのが良いようです。イメージではなく身体の使い方とのことです。

パラスポーツのレジェンド「星」さんをご存じですか? [Tennis Books]

【障害者スポーツの草分けである「星 義輝さん」の人となりが紹介されています】
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https://www.ssf.or.jp/files/story_44.pdf?fbclid=IwAR32NvGdTXZqhANsCWqp_si-QObDTpuJkqxWEXwkcFfBhLlUhUcDmg6ZYYo
1948年福島生まれの星さんは2歳で小児麻痺(ポリオ)を患い下半身の自由を奪われたにもかかわらず、少年時代は山野を遊びつくし、障害者スポーツの世界に飛び込めば“練習の虫”となって2つの分野で日本の頂点に登りつめる。競技者としての結果のみならず、用具の進歩にも貢献。日本障害者テニス界のエース・国枝慎吾選手を育てた恩人でもあります。驚くべきエネルギーとバイタリティを兼ね備えた人物、星義輝さんが笹川スポーツ財団の「スポーツ歴史の検証 Vol.44」で紹介されています。その道程から、慣習やしがらみにとらわれず我が道を突き進むのみの人生かと思えば然さにあらず。1976年8月3日、星義輝さんがパラリンピックのスラロームで金メダルを獲得。その後12年間にわたりナショナルチームを牽引したバスケットボールでも、40代で足を踏み入れた車いすテニスの世界でも、常に目指すは日本における競技の発展だ。ひょうひょうとしたキャラクターの陰に見え隠れする鋭い知性、そして長い年月を経て今も燃えつづける信念は{我が道ゆく“練習の虫”がもたらした財産}PDFは14ページの構成ですが是非お読みください。障害者スポーツ競技の中にこのような方がいらっしゃったこと、全く知りませんでした。まだまだ勉強が足りません。

ポルシェ軽井沢オープンの大会レポート [Tennis Books]

【今年のポルシェ軽井沢オープンのトーナメントレポートを作成しました】
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左側が表紙になります。毎年同じイメージですが色目を替えてデザインしています。
今年は新しいロゴとなる、ポルシェ・ジャパンさん製作の大会ロゴをレイアウト。
全部で20ページの構成で、NOBU店内にて無料配布していますので、お申し出ください。

【トーナメントのレポートは見開き2ページで原稿を書きました】
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今年は川橋勇太が伊藤竜馬を破って優勝しました。軽井沢会のコートには全仏でアルカラスからセットを奪ったダニエル太郎ちゃんが、敗戦から2日後に姿を現し、竜馬の応援に駆け付けました(2日間も)。そんな中期間中のレポートをお届けしています。

【新人選手に聞くコーナーでは、昨年プロに転向した白石光にインタビュー】
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昨年大学王座で優勝し、その後早稲田大学在学中にプロ転向した白石に、毎年恒例のニューカマー・インタビューです。今年1年はランキングのことを気にせず、ひとつでも多くの大会に出場し経験を積んでいきたいとのことでした。ジュニアの頃、学生の頃などの思い出話も聞いています。下半分は広告スペースなのでカットしています。

【大会期間中のフォトアルバムです/モノクロなのが残念ですが…】
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ポルシェ軽井沢オープンでは、毎年400人以上の方からご寄付をいただき大会を運営しています。そこでこのようなトーナメントレポートを作成し、粗品と共に大会が無事に終了したご報告をしています。来年は20年目を迎えることもあり、賞金総額を2万5千ドルにして開催の予定。皆様のご支援、来年もよろしくお願いします。

Smile Sports誌の最終号は国枝慎吾が表紙を飾る [Tennis Books]

【東京都スポーツ文化事業団発行のフリーペーパーが休刊になります】
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https://www.tef.or.jp/pr_magazine/7e54a69a91077db87a898c8ca3a30548.pdf
「Smile Sports」の最終号の表紙でこの雑誌では2度目の表紙での登場となる、車いすテニスで活躍した国枝慎吾。パラリンピックで4つの金メダルを獲得し、グランドスラムでは50回の優勝を飾り、生涯グランドスラムを達成。そしてパラスポーツ選手として初の国民栄誉賞を受賞しました。27年にわたる現役生活を振り返って、新たな目標を語っています。

【ラケットを持たず、普通の荷物で海外旅行をしてみたいって気持ち、本当に分かります】
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インタビューでの国枝慎吾のコメントで気になったのは…
●「4大大会ではロッカールームにロジャー・フェデラーやノバク・ジョコビッチがいますから。そうなると、テニスを好きな方が車いすテニスを見る機会も増えますし、メディアもたくさん来ますし、当然賞金も増えます。そういう環境も僕には幸運でした。一方で、オリンピックとパラリンピックを同じ管轄で行っている競技団体は多くありません。バスケットボールも陸上競技も別ですから。日本に目を向けてみると、テニス協会と車いすテニス協会は別ですが、アメリカのテニス協会は車いすテニス協会も中に入っています。日本もそうした垣根を壊していくことで、もっと盛り上がっていくことにつながると思います」

●「テニスをはじめ、バスケットボールや陸上競技など、フィールドが同じ競技ならやりやすいと思います。ただ、垣根を取り払うには、パラの団体がオリの団体にメリットを提供できなければいけまん。我々で言うと、車いすテニスがテニス協会にとって、価値があるものであることが大事です。たとえば、昨年のジャパン・オープンテニス選手権では、健常者の大会と車いすの大会が同時に行われた中で、一番評判が良かったのが僕らの決勝戦(国枝慎吾vs小田凱人)だったそうです。世界のトッププロが出場していても、僕らの試合が評価されたということは、メリットを提供できたということです。そういったWin-Winの関係になっていかないと、完全な統一とは言えないですよね」

国枝慎吾がこれから何かをやってくれそうな気がムンムンします。期待!

スマッシュ・2023/9月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(7/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙は錦織圭さん。本当にお久しぶりの表紙を飾っています。2021年のインディアンウェルズを最後にトーナメントから遠ざかっていたので、このカリビアンオープンは1年8か月ぶり。チャレンジャーとは言え復帰戦を見事に優勝という結果でテニスファンを喜ばせてくれました。今週はアトランタ、そして全米オープン、ジャパンオープンと圭さんのプレーをやっと見られることになりそうです。
右画像はウィンブルドンの予選を勝ち上がった島袋将と望月慎太郎のクローズアップです。6歳違いのふたりが勝利の後がっちりと握手を交わすシーンが感動的です。お互いに本戦では1回戦敗退ですが、本当の意味で世界への扉が開いた瞬間でした。島袋は158位に、望月は192位と共に自己最高ランキングを更新。全米でも予選を上がって1回戦突破と、次の目標ができました。さあここからが世界への挑戦です。

【スマッシュでは大会報道も戻ってきて、ウィンブルドンのレポートも巻頭に】
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日本時間の明け方近くまでの戦いを制したカルロス・アルカラスの初優勝で幕を閉じた今年のウィンブルドン。5連覇がかかったジョコビッチをスペインの情熱的なメンタリティと闘争心、そして驚異の守備力で、フェデラーとナダルの要素を持ち合わせたアルカラスと評したジョコビッチは1位に返り咲くことが今後できるのか?男のテニスはますます面白い。

【技術モノの第1弾は「やっていはいけないサービスNG動作」です】
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日本体育大学テニス部監督の森井大治さんの解説でやってはいけないサービスの動きをとことんまとめた技術モノです。箇条書きにしてみると、●手首を前に折って握っているグリップ ●腕を真上に伸ばしてスイング ●ひじや手首を使ってのトス ●トロフィーポーズでひじが低い ●トスした左手がすぐに落ちるなどがご指導のポイント。おっしゃる通りです。

【技術モノの第2弾は「回り込みフォアハンドの入門」です】
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古くからどんなにバックハンドが上手くても、フォアがだめだと試合に勝てないと言われてきたのがテニス。そこでポイントになるのが回り込んで打つフォアハンドです。沼尻啓介クンの解説で回り込んで打つ逆クロス、2種類のフットワークの身に付け方、身体が流れないためのエクササイズ、回転運動でボールを打つなどをレクチャーしてくれます。沼尻くんのきれいなフォームは分解写真のモデルとなっているので分かりやすく学習することができます。ボクのポイントは回り込んで逆クロスに打った後のポジショニングが重要だと考えます。基本はやはりフットワークですね。誰でもそうだと思いますが…。

島袋将と望月慎太郎が予選を突破し本戦へ [Tennis Books]

【早稲田大学を卒業後にプロ転向し、今年花を咲かせた島袋が見事に予選を突破】
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島袋の今年1月のランキングは264位。今季2度のチャレンジャーで優勝すると、ウィンブルドンの前の芝のチャレンジャーで2大会連続のベスト8と着実にランキングを上げ、今週は自己最高の162位に上げ、この予選に臨んでいました。ウィンブルドンの予選は1.2回戦は3セットマッチですが、予選ファイナルは5セットマッチ。初のグランドスラム予選挑戦にもかかわらず、見事に本戦出場権を獲得しました。

【望月は史上4人目の速さで、本戦入りを決めました】
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スポーツ報知の報道から↓以下引用です
20歳1か月の望月は、錦織圭(18歳5か月)、西岡良仁(18歳10か月)、辻本隆(20歳0か月)に次ぐ、日本男子歴代4番目の若さで4大大会のシングルス本戦に出場する。望月は、19年ウィンブルドン・ジュニア選手権の男子シングルスで、日本勢初制覇を達成。男女を通じては、1969年の全仏オープンとウィンブルドンで女子シングルスを制した沢松和子以来、日本勢50年ぶり2人目の快挙をなし遂げている。

【島袋を支えるチームスタッフと共に/佐藤文平さんのFacebookから】
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左から、コーチのトーマス嶋田さん、島袋本人、マネージャーの佐藤文平さん、トレーナーの大瀧レオ祐市さんの«チーム・島袋»この勝ち上がりの意義は本当に深い!

スマッシュ・2023/8月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(6/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙は、全仏オープンで優勝しグランドスラムタイトルで男子では最多となる23勝を挙げたノバク・ジョコビッチです。(優勝まで失セット/2の快勝でした)
右ページは同じく全仏オープンの車いすで、初のグランドスラムタイトルを獲得した小田凱人。残念ながら扱いはモノクロページになってしまいましたが、これでランキングも1位に浮上。まだ17才のこの青年はどこまで登り詰めるのか。末恐ろしい気がします。

【巻頭の技術モノは“トップスピン成功の鍵”です】
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トップスピンの学習は8つの項目で構成されていて、まずはトップスピンと威力と信憑性からの座学です。次ページからはグリップ、スタンス、テイクバック、ラケットダウン、スイング、打点、ボールへの入り方、フォロースルーと続いていきます。もちろん講師は増田健太郎さんですからきちっとしたご指導に間違いありません。

【技術モノの第2弾は“吉富愛子が教える!やさしいボレー”です】
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インターハイ、インカレチャンピオンで大学卒業後にプロ転向し、現在はコーチとして活躍中の吉富さんがボレーのレクチャーをしてくれます。包丁を握るようなグリップにし、ラケットを立てて構え、スプリットステップをしてリズムを作る。基本中の基本を再度学ぶには良いお手本の分解写真です。当たり前ですが正面のボールはバックで処理です。

【プロの上達法は昨秋プロに転向した佐藤南帆さんの両サイド両手打ち】
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インカレや全日本で佐藤さんのテニスを見ましたが「とにかくバンバン打つ」って感じ。インタビューでも両手打ちのメリットは第1にパワー、第2にコースを隠すことと言っていますが分解写真の2段目の一番左の写真を見ても「こりゃどこに打たれるか分からない」と思ってしまいます。デメリットはリーチが狭くなるってこともありますが、本人曰く「不具合は感じていない」とのことです。両サイド両手打ちと言えば“中村藍子”さんが上げられますが、彼女の自己最高WTAランキングが47位でしたから、それを上回るような戦績を残せるよう、がんばって欲しいですね。

錦織圭が来週チャレンジャーで復帰 [Tennis Books]

【スポーツ報知が復帰戦までの圭サンの心境を3回に分けて連載します】
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https://hochi.news/articles/20230609-OHT1T51099.html?page=1
4月末に圭さんのマネージャーであるIMGのオリバーさんからメールがあり、「アーカンソー・リトルロック、テキサス・テイラー、プエルトリコ/パルマ・デル・マールのチャレンジャー3大会にワイルドカードの申請をし、チャンスをもらえれば錦織圭の復帰戦になる」という内容で、最初の2大会のドローなどをチェックしていましたが、圭さんの名前はなく、どうしたのなかと思っていたのですが、今朝のオリバーさんからのメールでは「圭はブラデントンを出発してプエルトリコに向かった」とのこと。早速、報知新聞のウェブサイトに圭さんの復帰戦に掛けて、お休みしていた期間の圭さんの心境をアップしました。3回に分けての連載で今日がその1回目です。最後に出場した試合は2021年のインディアンウェルズ。圭サンにとって約1年8か月、約600日以上のブランクで、自身最長の離脱期間となっています。まだ試合を見た訳ではないので何とも言えませんが、見事に復活を遂げてくれることに期待大です。(この記事面白いですから、是非リンクからお読みください)

【WOWOWはチャレンジャーなのに生中継です】
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https://www.wowow.co.jp/sports/tennis/
WOWOWの担当者がFacebookに「シカゴで12時間のトランジットを経てプエルトリコに向かう飛行機に乗ります」と云う投稿もありました。基本的にATP Challengerはライブ配信を無料でしていますが、定点に置いた1カメラだけの流しっぱなし。WOWOWはATPと大会主催者と交渉して圭さんの試合をライブ配信しようとしているようです。時差は13時間。第1ラウンドなら起きて見ます。たぶんWOWOWもリクエストを入れるんじゃないでしょうか?この復帰戦、多くのテニスファンが注目すること、間違いありません。

スマッシュ・2023/7月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(5/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙はカルロス・アルカラス。バルセロナ、マドリッドと2週連続で優勝した後ローマに乗り込みましたが2回戦で敗退。しかし対抗のジョコビッチも準々決勝でルーネに敗れたため、ランキングで1位に返り咲きました。
右画像はWOWOWのキャスターを20年務めてきたフローラン・ダバディさんによる“思い出のローランギャロス”のコラムです。パリオリンピックの国営テレビにレポーターとしてかかわる関係からこの全仏が最後となると言うことで、20年を振り返っています。

【巻頭の技術モノは「サービス上達のための10カ条」です】
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10カ条は“確率アップ”で5項目、“スピードアップ”で5項目に分けられ、早稲田大学出身の元プロの小山慶大さんが解説しています。「斜め前からトスを上げればボールは最適な打点に落ちてくる」とか「顔を残して軸をまっすぐにするインパクト」や「トロフィーポジションの脇の角度は90度」などなかなかマニアックなご指導を受けることができます。

【技術モノの第2弾は「スライスの打ち方をしっかり学ぼう」です】
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リズムを崩す、時間を稼ぐ、バリエーションが拡がるをテーマにスライスを享受してくれるのは、全日本ジュニアの18才以下で単複優勝し、日大テニス部でも活躍し、全日本選手権ダブルス優勝と云う戦績を誇る“奥 大賢さん”。スライスショットの特徴から始まり、薄いグリップにチェンジして、肩を入れて、クローズスタンスで、手首固定のままボールを呼び込み、ボールの上からスイングに入り、打ちたい方向にラケットを出す。とのことです。さあ誌面からイケメン・奥コーチのイメージ通りで学んでみてください。

【全仏オープンの大会予想です】
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28日からいよいよ本戦が始まる全仏オープン。ラファエル・ナダルは故障からの復帰ができず欠場を発表。男子はアルカラスが、女子はシフィオンテクが優勝候補の筆頭に位置付けられていますが、新星が現れるのも全仏オープンでのお決まりごと。今年はどんなスターが快進撃を見せてくれるのか?日本人選手ではシードを得て出場の西岡良仁(現在自己最高の32位)や、女子のダブルスの選手たちにも期待が膨らみます。

ビッグコミックの表紙に国枝慎吾さんが… [Tennis Books]

【さずが、国民栄誉賞の車いすチャンピオン慎吾ちゃん、】
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ビッグコミックの表紙は毎号、写真かなと思うくらいリアルに描かれたイラストです。“オレは最強だ”のタイトルの横には、「日本が誇るトップアスリート。鍛錬のたまものである精密なチェワークを生み出す圧倒的なスピードを武器に、コートに君臨し続けてきた。ウィンブルドンなど四大大会とパラリンピックを制覇する「生涯ゴールデンスラム」の偉業を成し遂げるなど、打ち立てた記録は数えきれない。ケガに苦しめられた時期もあったが、不屈の闘志で戦い続けたレジェンド。今年1月に世界1位のまま引退した。第2の人生も、きっと最高で最強だ。」と慎吾ちゃんを紹介しています。

【J-リーグ30周年の記念式典にプレゼンターとして出席されました】
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先週は春の園遊会に奥さまと出席されたり、様々な対談などをこなしていて、現役時代よりもかなり露出が多くなっています。お忙しいそうで何よりです。

【ご自身のFacebookでは栗山監督との祝勝会の画像をアップしています】
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なかなかプラーベートな雰囲気のあるツーショット(どんなシチュエーションなのか気になる)です。どうぞこれからも、ますます車いすテニスのプロモーションは励んでください。

アルカラスが「ローレウス世界スポーツ賞」を受賞 [Tennis Books]

【マドリッドで優勝したアルカラスが最優秀成長選手賞に選出されました】
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https://tennismagazine.jp/article/detail/24153
【以下、テニスマガジン オンラインの報道です】
世界のスポーツにおいて各分野で活躍した個人および団体を選出して称える「ローレウス世界スポーツ賞」の受賞者が発表され、ブレークスルー賞(最優秀成長選手賞)にテニス選手のカルロス・アルカラスが選出されました。授賞式は月曜日の夜にパリで盛大に開催され、前日にマドリッドで決勝を戦ったアルカラスも出席しました。
男子テニス選手が同賞に選ばれたのは2001年のマラト・サフィン、06年のラファエル・ナダル、13年のアンディ・マレーに続く4人目で、昨年はエマ・ラドゥカヌが女子で受賞していたため2年連続でテニス選手が栄誉に輝きました。
アルカラスは自身のツイッターを更新し、「パリでのとても特別な夜! ローレウスのブレークスルー賞をありがとう。アカデミーとこれを可能にしてくれたすべての人々に感謝します」とコメントしました。2022年のアルカラスはマイアミとマドリッドでATPマスターズ1000大会のタイトルを獲得し、全米オープンでグランドスラム初制覇を果たすとともに、最年少でATPランキング1位の座に就くという画期的なシーズンを送りました。

アルカラスは今年ケガの影響で全豪などをスキップし、2月のブエノスアイレスが初戦となり決勝でキャメロン・ノリーに敗退。続くリオデジャネイロでも決勝でノリーに敗退。その後インディアンウェルズではメドベデフを破って優勝。マイアミではヤニック・シナーに準決勝で敗れ、サンシャインダブルは達成できませんでしたが次戦のバルセロナでは決勝でシチパスを退け優勝、そして先週のマドリッドではシュトルフを下して優勝と波に乗っています。今週のローマではジョコビッチが戻ってきたので第2シードですが、ジョコビッチとのポイント差は何と5点ですから1位返り咲き、そして全仏オープン優勝に向けてアドレナリンも出まくっているかもしれません。若き勇者に声援を送りたいと思います。

関東学生は筑波大学の同門対決に [Tennis Books]

【昨年度の覇者で第2シードの田中佑(筑波大学2年)が2連覇を達成】
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https://thedigestweb.com/tennis/detail/id=68028
スマッシュのレポートは学生テニス担当の“渡辺隆康さん”コロナ禍でなかなか大会の取材に行けなかったらしいのですが、徐々に戻ってきて関東学生選手権の様子がサイトにアップされました。会場は5月1日から新装となった有明テニスの森公園での開催でした。
レポートでは:
男子シングルス決勝は昨年度の覇者で第2シードの田中佑(筑波大学2年)と、1つ先輩の中村元(筑波大3年)の同門対決に。両者譲らぬ激しいラリーとなったが、田中が要所を締めて7-5.7-5で勝利し、見事2連覇を飾った。春の関東学生は夏の全日本学生(インカレ)の予選を兼ねた戦いだ。昨年ベスト8に終わった田中は「まずインカレを優勝することが今年の大きな目標」という。今大会を振り返り「優勝もうれしいが、自分の苦手なところが成長できたことがもっとうれしい」と語る田中なら、夏にはまた一回り大きくなった姿を見せてくれるだろう。としています。またスマッシュのサイトでは女子の結果などもレポートされていますので是非ご覧ください。

小田凱人(おだときと)がフューチャーズを開催予定 [Tennis Books]

【車いすテニス世界2位の小田が日本生命のサポートを受けて一般大会を開催】
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https://thedigestweb.com/tennis/detail/id=67753
スマッシュのウェブサイトで、小田クンと日本生命が開いた会見の内容を発表しました。小田クンは2021年に史上最年少となる14歳11か月で車いすテニス・ジュニア世界ランキング1位に上り詰め、2022年4月には国内最年少の15歳11か月でプロに転向、車いす部門のグランドスラム初出場となった全仏オープンではベスト4入りを果たし、楽天ジャパンオープンでは準優勝。シーズン最終戦のマスターズでは最年少優勝を果たしました。今年の全豪オープンでは準優勝に輝き、先週行なわれたジャパンオープン(飯塚)では単複2冠を達成。現在は世界ランキング2位になっていて、全仏に向けたトレーニング中とのこと。

そんな小田クンが日本生命とのスポンサー契約締結したことを発表し、自身が発起人となった男子の一般大会であるITFのフューチャーズ大会を8月に岐阜で開催する予定であると話ました。会見では「車いすテニス界を盛り上げたい」とし、様々なイベントなども開催するそうです。16歳にして素晴らしい立ち振る舞いに脱帽です。このフューチャーズに出場する選手たちも、それなりの覚悟(16歳の車いすテニス選手が主催してくれるってこと)を持って参加して、ベストパフォーマンスを発揮して欲しいと思います。

スマッシュ・2023/6月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(4/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙はシチパス。現在のランキングは、ジョコビッチ、アルカラス、メドベデフ、ルードに続く5位。6位のルブレフとは1.000ポイントの差があり、1位のジョコビッチとは2.000ポイントの差と言う微妙なポジションですが、メドベデフ、ルードとは50ポイント以内の差なのでクレーコートシーズンを上手く戦えば3位上昇は圏内で、編集部としては期待を込めた表紙抜擢かもしれません。
右画像は連載の「プロの上達法」に登場した“相川真侑花”さんです。全国小学生大会に優勝した後にアメリカにテニス留学をした関係で知名度はあまりありませんでしたが、現在は日本を拠点に大会を回るようになり日本国内のランキングも16位にまで上げてきています。そんな彼女のサーブとバックハンドが今回(前編)のショット向上法の紹介です。

【巻頭の技術モノは“スライスサーブを手に入れる”です】
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相手を崩せるスライスサーブと銘打っています。解説ではスタンスから、トスアップ、テイクバック、ラケットダウンと振り出し、インパクトと身体の開き、スイング方向、プロネーションとフィニッシュそして最後にレベルアップの練習法と云う段階的レッスンで構成されています。テニスでは唯一自分から打てるのがサービス。フラット、スライス、スピンと使い分けて試合を有利に進めたいのがポイントですね。うまく行けばですが…。

【技術モノの第2弾は“一気に形成を逆転できるトップスピンロブ”を習得する】
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ロブと云うと守りのショットのように見えますが、攻めるロブがこのトップスピンロブです。ネットに出てきた相手に先ずは沈めて1stボレーを打たせ、詰めてきたところで使う攻めるロブがポイントで、どう打つかを徹底解説しています。最後には練習法を4種類紹介していますので参考にしてみてはいかがでしょう。
ボクがよく使うのはパスを打つと見せかけて、しっかり踏み込んでフワッと上げる低めで深いロビングです。相手が「チっ」と言ってネットでも叩いてくれれば、快感です。

【ダブルス新常識はローボレーをミスせず返球する方法/これは必見です】
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片山翔さんと江原弘泰さんの元全日本選手権ダブルス優勝ペアが教える連載も14回目になりました。ページの下の分解写真は本当に学ぶことが多いきれいなローボレーのフォームです。江原さんのフォロースルーの左手、片山さんのテイクバック時の左手の使い方、インパクトへの左ヒザの使い方はお手本中のお手本。良い感じです。ありがとうございました。

青学のスポーツ紙に佐藤大心が登場しています [Tennis Books]

【青山学院大学の運動部の活躍を紙面にしている“青山スポーツ”に男子副将が登場】
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現在青山学院大学庭球部の副将を務める4年生の佐藤大心(たいし)が、学友会(体育会のことで、青学はこう表記しています)表彰で優秀選手に選ばれ、インタビューを受けています。佐藤くんは茨城キリスト教学園からセレクションではなく指定校推薦で入学し庭球部に入部しました。何とテニスを始めたのは高校生からと云う経験ながら、3年生時に関東学生ベスト16に入ったインカレプレーヤー。昨年は神奈川県選手権で優勝し、全日本選手権の東日本予選に出場し、惜しくも決勝で敗れ全日本への出場はなりませんでしたが、今年も2月の神奈川県テニス選手権で2連覇を果たし、東日本予選の出場権を獲得しました。現在のJTAランキングが111位。学生であるため一般大会の出場に限りがある中、かなりがんばっています。インタビューで今年の目標は?と聞かれ、インカレ優勝と全日本選手権出場と明言していますので、応援していきたいと思います。
(この記事が掲載されていると、後輩の現役学生から聞き、開店前に大学内の学食横の配布用のボードまで行き、いただいてきました/無料配布ですのでよろしければ…)

スマッシュ・2023/5月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(3/21日発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙はトップ選手5人のコラージュです。インディアンウェルズではケガから復調したアルカラスが優勝し、ランキングも1位に返り咲きました。もちろん今週のマイアミも第1シードのドローですから、サンシャイン・ダブルを成し遂げてくれると面白そうです。急成長中のベン・シェルトンにも注目です。
右画像は特集の「扉が開いた瞬間・最終回/杉山愛編」です。ビリー・ジーン・カップの監督に就任した杉山愛さんにインタビュー。ジュニア世界ランキング1位になり17才でプロ転向。スランプを乗り越え2003年のステートファームクラシックで単複2冠を獲得(降雨の影響で最終日にシングルスの準決勝と決勝を戦い、その後ダブルスの準決勝と決勝と4試合を勝ち抜いた)し、“Sugiyama Slam”と報じられたのは有名な話。自身もこの日がプロ生活最良の日と振り返っています。そして半年後にはシングルスでランキングトップ10入りを果たしています(もちろんダブルスでの最高位は1位)日本人女子選手での突出した選手であることに間違いありません。監督としても日本チームを引っ張っていってください。

【巻頭の技術モノは“ショット、基本総点検/間違いだらけの自己流をから卒業せよ”です】
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サービスはアリアシム、フォアハンドはジョコビッチ、片手バックハンドはシチパス、両手バックハンドはナダル、ボレーはアルカラスから、それぞれモデルの分解写真ををお手本にして、基本をしっかりとマスターしなさいという、32ページでの構成。テーマは“春だ!テニスだ!コートに集まれ!”そして、“テニスは春からうまくなる”とのことです。

【サービスとボレーは沼尻啓介クン/お手本になります】
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サービス編では、グリップ、トス、プロネーション、打ち出し、下半身との連動、着地の6項目を細かくアドバイスしてくれます。またボレー編では、構え、ステップイン、スイングの大きさ、スイングの方向の4項目で指導してくれています。分解写真のモデルがベン・シェルトンとムグルサってのが良い選択ですね。それにしても左下の沼尻クンのネットへの詰め、オシャレです。シングルスでもダブルスでもこんな感じでプレーしたいですね。

【ダブルスの新常識では“もう迷わない!ポーチを確実に決めるためのコツ”です】
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元全日本ダブルスチャンピオンの片山翔と江原弘泰の、浅草コンビによるダブルス講座も今回でもう13回目となりました。今号での必須技術は「ポーチ」キーワードは“ネットに向かって斜めに出ればポーチの成功率が上がる”とのこと、また片山さん曰く「ポーチには出るor出ないではなく、出るor出るです。ダブルスはもう戦争。シングルスとは別のスポーツです。絶対出るのですから、どう出るかだけを考えて相手を仕留めにいきましょう」とのこと。仰るとおりです。そして江原さんのようなフォームでポーチに出ましょう。

スマッシュの【テニスルール虎の巻】から学ぶこと [Tennis Books]

【元全日本チャンピオンの岡川久美子さんによるルール解説から】
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ルール解説は「雨天による会場変更」について。屋外の試合で雨が降ってきたため、途中から屋内コートに会場移動して試合を再開することになりました。では、こんな時はどのように対応すればいいのでしょうか。一般大会でも「バックアップファシリティ」(コートのバックアップ)がある場合、雨天などにより試合を消化できない時は、コートを移動してゲームを続けることができます。ただし、再開方法は別コートへの移動時間によって変わります。例えば屋外コートのすぐ隣りに屋内コートがある場合、移動に時間はかかりません。一方、屋内コートまで車で移動する場合もあります。そのため会場を移動する際には「中断時間のルール」が適用されます。まず、移動してから再開するまでの時間が15分未満であればウォーミングアップはなし。再開まで15~30分未満であればウォーミングアップは3分間。そして再開まで30分を超える場合は5分間のウォーミングアップが認められている。このルールに従って再開するわけです。会場によっては砂入り人工芝コートからハード、ハードからカーペットとサーフェスが変わることもあります。サーフェスが変わると球質も変わりますが、そうした場合は気持ちを切り替えて対応するしかありません。「サーフェスが違うから負けた」と言い訳はしたくないですね。

【さて、電子機器の使用とは】
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スマートフォンの取り扱いについて。ルールブックでは「プレーヤーが、携帯電話、CDプレーヤーなどを試合中に使用することはできない」となっています。スマートフォンをいじることはできません。また、バッグ内にスマホをしまっていたとしても、呼び出し音が外まで聞こえてくるような場合はプレーの妨げにもなるのでマナーモードに切り替えるか、すぐに電源を切るようにしましょう(本来は事前にそうしておくべきですが)。最近はスマートウォッチの普及が進んでいます。通常の腕時計感覚で身に付けている人も多くいるので、審判もつい見落としがちですが、スマートウォッチも会話やメールのやりとりができるのでコーチング(試合中にアドバイスを送る)が可能になります。したがって、試合中に着用することはできません。一方、電子機器ではないノートや本をコートに持ち込むことはできます。例えば試合前からバッグに入れておき、それを試合中に読んだり、気になったことを自分でメモしたりするのは、ルール違反になりません。プロ選手の中にもピンチの時や精神的に落ち着きたい時などにメモを取り出して読むという人はいます。ただし試合中にコーチや第三者からノートや本を受け取ることはできません。なぜなら、コーチングにつながるからです。ご注意ください。

全豪オープンのプログラムです [Tennis Books]

【全豪オープンのプログラムをいただきました】
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152ページに及ぶ大会プログラム。グランドスラムのプログラムはどの大会でも分厚い、ボリュームのあるものです。全豪では前年度優勝者をリスペクトしてナダルとシフォンテクを表紙に登場させました。プレーではなく、ガッツポーズなのが心を沸き立てます。

【前年度のチャンピオンを掲載】
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男女単複、ミックス、車いす、クワッドの単複、そしてジュニアの単複の2022年の優勝者を見開きで紹介しています。アシュリー・バーティーがこの優勝の直後に引退したのは衝撃的でした。ジュニアで単複に優勝した“ブルーノ・クズハラ”は現在ATPランキング625位。現在はフロリダにあるUSTAのナショナルキャンパスでトレーニングをしながら、ITFのサーキットを転戦しています。将来が楽しみなブラジル出身の日系人です。

【男子テニスの潮流を解説】
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今年の優勝はジョコビッチでしたが、ナダル、アルカラス、メドベデフらの男子テニスのトップが今年はどんな結果が出てくるのかを巻頭のコンテンツに持ってきました。

【去年の全豪で一番盛り上がったコキナキスとキリオスのダブルス優勝】
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今年はリンキー・ヒジカタの優勝で2年連続のオーストラリア勢の快挙にメルボルンを賑わせましたが、彼の両親は日本人で、お父さんはテニスコーチ。息子のテニスのためにオーストラリアに移住し、豪州籍としてプレーすることになりました。日本語表記は“土方凛輝”。神戸チャレンジャーに出場していたのですが、2回戦で敗退してしまったため、取材するタイミングを逸してしまいました。次回は逃さず、レポートします。

【欠場はしましたが、大坂なおみはメルボルンのアイドル】
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ご懐妊を発表した、お騒がせ女子のなおみチャン。大会側からしてみたら、なおみチャンの特集ページを作るのは定石のこと。開催前に主催者がコンタクトが取れず、躍起になっていた矢先のご懐妊告知で、物事は収まりましたが相変わらずやってくれます。無事に出産してまたテニス界に戻ってきてくれることに期待しましょう。

全豪オープンのプログラム、選手紹介は何と男女ともにそれぞれ50人ずつ。プロフィルを書くにも大変な労力が必要で、この本を作るために1年をかけているんだと、つくづく思ってしまいました。素晴らしいページネーションで、今年も楽しく読ませて頂きました。

日本テニス協会100周年記念誌“日本テニスの軌跡” [Tennis Books]

【100周年記念式典で配布された記念誌をいただきました】
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表紙は濃紺の大理石をイメージした重厚なデザインに、100周年を記念して新たにデザインされた“日本テニス協会のJTAマーク”がレイアウトされています。

【1870年代〜1922年/日本のテニスの創成期と協会設立までのお話】
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100年の歴史を語る上で、設立以前の日本のテニスは清水善造、熊谷一弥、柏尾誠一郎らの活躍があったところから始まります。アントワープ五輪での単複の銀メダル獲得と、初出場したデビスカップでチャレンジラウンドに進出し世界のテニスファンを驚かせた活躍で、その後日本テニス協会が発足するまでのストーリーです。

【1922年〜1945年/戦前のテニス、世界の頂点に立った佐藤次郎】
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佐藤次郎は1931、33年の全仏オープンベスト4、ウィンブルドンでも32、33年と2年連続でベスト4、ダブルスでは布井良助と組んで決勝進出という素晴らしい戦績を残しました。また34年には三木龍喜がウィンブルドンの混合ダブルスに優勝し日本人として初めてグランドスラムを制しました。太平洋戦争前の日本テニスの素晴らしい時代でした。

【1945年〜1970年/敗戦からの復興、宮城・加茂から石黒、渡辺康二の時代】
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1949年から全日本選手権で4連覇を果たした隈丸次郎が引退すると、宮城淳、加茂公成が台頭を表し、1955年の全米選手権のダブルスに優勝。その後、石黒修、渡辺康二、神和住純、坂井利郎とトップ選手らが登場します。女子では日本人として初めて全米に出場した加茂幸子、全日本のシングルスでシングルス10回の優勝と史上最多の30タイトルを持つ宮城黎子らが大きな軌跡を残しました。NHKでデ杯を放映した時代です。

【1970年〜1980年/オープン化の時代、沢松がウィンブルドン女子複で優勝】
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澤松和子が日系米国人のアン・キヨムラと組んでウィンブルドンで優勝したのは、杉山愛が生まれた1975年の7月5日。日本人女子選手として世界に躍り出た初めての選手でした。ここから女子の台頭が始まったと云っても過言ではありません。その後1980年に日本テニス協会は財団法人となり、有明コロシアムが1987年に完成し、現在に至ります。

100周年記念誌は記録を含め、全120ページ。NOBUにていつでもお貸し出ししています。
是非ご一読してみてください。