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チャレンジャーの予選前夜 [TENNIS IMAGE]

【チャレンジャーの予選はサイン・インから】
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チャレンジャーの予選は32ドロー。3回勝って本戦に上がれますが、逆に言うと枠は32なので、32人しか出場することができません。以前軽井沢フューチャーズの最初の年に予選のサインに40人以上の選手が軽井沢まで来て、出場できない選手であふれた事がありました。予選のサインとはそういうことで、ドキドキしながら締切を待つことになります。まずはサインの会場(基本的にはオフィシャルホテルに用意された部屋)に来て、ひとり一人が自分の名前を用紙に記入します。

【前日の6時に始まり9時が締切です】
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予選には6枠のワイルドカード(主催者推薦選手)が用意されますので、実際にランキングの上から24位までの選手が優先的に出場することになります。そして現在のルールではATPポイントを取得している選手がその対象となり、ATPの選手登録(ITFとは別に年間250ドル)が必要で、18才未満のジュニアは保護者の同意(実際に会場でサインをしなければならない)という事も課せられます。ランキングが上で予選にかかることが分かっている選手は、サインをして早々に引き上げますが、ボーダーラインにいる選手は9時の締切をじっと我慢して待つことになる訳です。なぜ9時までなのかと云うと、チャレンジャーは世界各地で開催されているため、飛行機などの移動になり予選の前日の遅い時間まで門戸を開けて待っていてあげようという配慮があるためだそうです。

【締切後にドローが開始されます】
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8人が勝ち上がれる予選は8ブロック。まずはランキングでシード選手を決め、そのあとはチップを引いて枠の中に流し込みます。あらかじめランキング順に選手に番号が割り振られ、ドロー番号「2」はチップ・10の選手というふうにチップを選んでいく訳です。基本はサインをした選手が立ち会うことが多く、グランドスラムや大きな大会ですと、公開にして行なわれることもあります。ジャパンオープンでも「さあ次は、錦織圭選手の対戦相手は?」となり、チップを引く人に注目を集めるという進行方法もあったりします。

【ドローができたら、オーダー・オブ・プレーを作成、そして…】
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ドローが終わると、次は試合の進行とコートの振り分け。これができるとまずはATPのサイトにアップされ、大会のホームページで発表されます。但しこれだけでは終わりません、主催者は「アサイメント」と云って誰が主審を務めるかを配置します。日本人同士なら外国人審判などというふうに配置する場合などもあったりし、OOPを作ったあともこのような作業があり、終わった時には日付が替わったりする場合などもあります。大会ってこんな裏仕事もあり、なかなか奥深い訳です。

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