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スマッシュの【テニスルール虎の巻】から学ぶこと [Tennis Books]

【元全日本チャンピオンの岡川久美子さんによるルール解説から】
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ルール解説は「雨天による会場変更」について。屋外の試合で雨が降ってきたため、途中から屋内コートに会場移動して試合を再開することになりました。では、こんな時はどのように対応すればいいのでしょうか。一般大会でも「バックアップファシリティ」(コートのバックアップ)がある場合、雨天などにより試合を消化できない時は、コートを移動してゲームを続けることができます。ただし、再開方法は別コートへの移動時間によって変わります。例えば屋外コートのすぐ隣りに屋内コートがある場合、移動に時間はかかりません。一方、屋内コートまで車で移動する場合もあります。そのため会場を移動する際には「中断時間のルール」が適用されます。まず、移動してから再開するまでの時間が15分未満であればウォーミングアップはなし。再開まで15~30分未満であればウォーミングアップは3分間。そして再開まで30分を超える場合は5分間のウォーミングアップが認められている。このルールに従って再開するわけです。会場によっては砂入り人工芝コートからハード、ハードからカーペットとサーフェスが変わることもあります。サーフェスが変わると球質も変わりますが、そうした場合は気持ちを切り替えて対応するしかありません。「サーフェスが違うから負けた」と言い訳はしたくないですね。

【さて、電子機器の使用とは】
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スマートフォンの取り扱いについて。ルールブックでは「プレーヤーが、携帯電話、CDプレーヤーなどを試合中に使用することはできない」となっています。スマートフォンをいじることはできません。また、バッグ内にスマホをしまっていたとしても、呼び出し音が外まで聞こえてくるような場合はプレーの妨げにもなるのでマナーモードに切り替えるか、すぐに電源を切るようにしましょう(本来は事前にそうしておくべきですが)。最近はスマートウォッチの普及が進んでいます。通常の腕時計感覚で身に付けている人も多くいるので、審判もつい見落としがちですが、スマートウォッチも会話やメールのやりとりができるのでコーチング(試合中にアドバイスを送る)が可能になります。したがって、試合中に着用することはできません。一方、電子機器ではないノートや本をコートに持ち込むことはできます。例えば試合前からバッグに入れておき、それを試合中に読んだり、気になったことを自分でメモしたりするのは、ルール違反になりません。プロ選手の中にもピンチの時や精神的に落ち着きたい時などにメモを取り出して読むという人はいます。ただし試合中にコーチや第三者からノートや本を受け取ることはできません。なぜなら、コーチングにつながるからです。ご注意ください。