SSブログ

東京都テニス協会60年誌 [Tennis Books]

【60周年を迎えた東京都テニス協会が年誌を発行しました】
01.jpg
いかにも東京らしく、「お江戸・日本橋」をテニスウエアで闊歩する人たち、ヘアバンドをしてローラーを引っ張るシーンや、チルデンベストを着ていたり、マーガレット・コートのようなワンピースに身を包んでいたり、イマドキのラケットバッグを背負っていたりと、昭和から平成の60年間に及ぶテニスの歴史を1枚のイラストで表現した表紙です。
右上の注釈には安藤広重「東海道五拾三次」よろしく「大江戸庭球往来之図 日本橋」と入り、「庭球愛好」と落款も押される凝りようには脱帽です。タイトルも見事に「庭球/ALWAYS」。これからの意味を込めらたひと言、恐れ入りました。

【巻頭インタビューは緒方貞子さん】
02.jpg
全日本テニス選手権ベスト8という戦歴を持つ、元国連難民高等弁務官の緒方貞子さんへのインタビューから始まる、迫力ある台割です。「昭和25年、軽トーミックス優勝が一番の思い出」と語る緒方さん。戦中は疎開を経験し、戦後アメリカに2度の留学経験を持つキャリアがテニスの話になると「お嬢さん」に戻ってしまうんだと、リラックスして読めるインタビューです。(余談ですが、ボクも軽トー/ミックス1988年・準優勝です)

【この他のコンテンツ】
●東京「庭球」人物伝(手持ちの写真を元にインタビュー)
 坂井利郎、畠中君代、織田和雄、佐藤直子、古川博の各氏
●〈東京ジュニア〉を彩った名選手たち
 修造、辻野、英樹、弥起、らのジュニア時代を回想
●宮城淳の物語
 宮城家から、早稲田大学へ、そして全米オープン優勝のストーリー

この他にもテニスクラブメモリーズでは都内の名門テニスクラブなどの紹介もあり、また60周年の昨年「東京国体」に花を添える54年振りの優勝レポートなど、バラエティーに富んだ編集内容になっています。非売品のようですが、何らかの伝手をたどって入手するか、NOBUで「立ち読み」OKですので、是非ご一読されるのをお勧めします。
歴史マニアに必読の書かと…。

コメントは noblog@tennisfactory.co.jp  or  Call:03-3499-6160