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上地結衣チャン、銀メダル獲得おめでとう [TENNIS IMAGE]

【素晴らしい試合内容でしたが、残念ながら銀メダルでした】
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決勝戦の結果:○デフロート 6-3.7-6 ●上地結衣
有明コロシアムでのシングルス決勝は5マッチ目に組まれたので、午後9時過ぎのスタート。準決勝ではサーブのスピードが序盤戦に比べてチョット落ちているような感じがあったのですが、決勝戦ではそんな心配もなく素晴らしいラリーの応酬となりました。中ロブで間を置くことなく、ガンガン攻めた戦いでした。こんな試合展開の車いすテニス・女子シングルスの試合は初めて見た、プロの戦いでした。おふたりにアッパレです。

【ふたりの過去の対戦成績です】
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デフロートは24歳、結衣チャンは27歳。デフロートは2014年までジュニア(最高ランキングは3位)で戦っていて、大人のツアーに転向して5年目。ふたりの対戦は、2015年以降38回で、デフロートから23勝15敗。彼女が台頭するまでの世界ランキングは結衣チャンが1位でした。現在も5連敗中ですがこのふたりがトップ2であることに間違いありません。デフロートは今年、全豪、全仏、ウィンブルドンを制していて、この後行なわれる全米オープン(9/9開幕)で優勝すれば年間グランドスラムを達成します。東京パラリンピックも優勝ですので、ゴールデンスタムを達成するのかに注目が集まります。

【この借りはパリで返しましょう】
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決勝戦敗戦後は悔しくて泣いたことでしょう。ただ、ライブ中継で観戦して感じたことは、結衣チャンのテニスのテクニックが格段に上がっていることです。特にサーブとバックハンド。サーブではアドバンテージサイドで左利き特有のワイドへのサービスエースを何本も決め、バックハンドの厚い当たりをマスターし、ショートクロスでポイントが取れるようになりました。得意とするハードコートでの次戦はニューヨーク。デフロートのグランドスラムを阻止し、連敗脱却です。そして、リオで銅、東京で銀とひとつづつ明るくなったメダルの色、3年後のパリ・パラリンピックでは、表彰台のいちばん上を目指してください。