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ウィンブルドンで台風の目になったのはユーバンクス [TENNIS IMAGE]

【シカゴ生まれのクリストファー・ユーバンクス、27才です】
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ユーバンクスは1996年5月、シカゴで生まれました。2才でテニス始め13才までは父親に習っていたそうですが、13才の時にアトランタに転居。たまたま近所にドナルド・ヤング(錦織圭世代のジュニアチャンピオン)が住んでいて、彼の両親が営むテニスクラブで一緒にトレーニングするようになったそうです。高校ではジョージア州のチャンピオンとなり、ジョージア工科大学に進学。在学中に全米学生選手権でベスト8に入り、3年生を終了した時点でプロに転向しました。尊敬する選手はアーサー・アッシュ。身長は2mです。

【初めてのウィンブルドンでベスト8に入ったアメリカ人では4人目だそうです】
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ジョージア・テックに入学後、学生テニスでも頭角を現し地元のアトランタオープンでは1年生からワイルドカードが与えられました。本格的に開花したのはプロに転向した3年目の2020年からで、全米オープンのダブルスでマッケンジー・マクドナルドとペアを組んでベスト8入りしました。2022年の全米ではシングルスでも予選を勝ち上がり1回戦で勝利しました。ランキングは昨年の7月で159位でしたが、今年は全豪の予選で2回戦敗退でしたが、3月のマイアミで予選を勝ち上がると、クドラ、チョリッチ、マナリノらを破ってベスト8に進出、6月のマヨルカ(ATP250)でベン・シェルトンらを破りツアー初優勝を飾り、ランキングを77位から43位にまで押し上げました。

【そして今年のウィンブルドンで一躍シンデレラボーイとなりました】
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ユーバンクスは満を持して臨んだウィンブルドンでは2回戦でノリ―を、4回戦ではシチパスをフルセットで破りベスト8入りを果たしました。準々決勝はメドべデフにファイナルセットまでもつれる激戦となりましたが惜しくも力尽きました。しかしウィンブルドン1大会でのウィナー数で過去最多の「321本」を記録。1992年にアンドレ・アガシが記録した「317本」を31年ぶりに塗り替えたました。この年アガシは優勝したので試合数はユーバンクスよりも2試合多いことを比較しても、素晴らしい記録といえるでしょう。そしてランキングも31位に急上昇。初のチャレンジャー優勝が2018年で、チャレンジャーでは103勝73敗(そのうちハードコートでは98勝69敗)という最多記録を持っていますが、遅咲きの27才がツアーの常連になる日がやっとやってきました。来年のウィンブルドンまでにどれだけランキングを上げるのか?楽しみな選手です。