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全豪のダブルス決勝は41年ぶりの豪州選手対決に [YouTube Tennis]

【ワイルドカードで出場のキリオス・コキナキスが地元の声援で決勝に進出】

全豪オープンの男子ダブルス準決勝でワイルドカード(主催者推薦)で出場の地元ペア、ニック・キリオス/タナシ・コキナキスが第3シードのグラノイェルス(スペイン)/ゼバロス(アルゼンチン)をストレートで下し決勝進出。もう一方の準決勝でも、地元オーストラリアのマシュー・エブデン/マックス・パーセルが、第2シードのラム(アメリカ)/ソールズベリー(イギリス)をこちらもストレートで下し決勝に進出。オーストラリア勢同士による全豪オープン男子ダブルスの決勝は、1980年以来約41年ぶりとなりました。
今日はWOWOWで準決勝2試合を同時進行で観戦しましたが、エブデン、パーセルはきちんとしたダブルス(オーソドックスなプレースタイル)に対し、キリオス、コキナキスはシングルプレーヤーがふたりでダブルスをしている感じ。観客は応援していることが楽しいって雰囲気なので、豪州勢対決となると観客席がどういう反応をするのか?この決勝戦はそちらの興味のほうがありそうです。

【そして全豪オープンのダブルス決勝記録を調べてみると…】
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全豪オープンの第1回目は1905年です。その決勝記録を紐解いてみると、決勝の対戦はほとんどが豪州勢でしたが、1928年に“フランス4銃士”と呼ばれた、ジャン・ボロトラ/ジャック・ブルニョンが優勝、1934年にはイギリスのフレッド・ペリー/ジョージ・ヒューズが優勝。その後第2次世界大戦での中止の後、またまた豪州勢の台頭があり、1956年から69年まではずっと豪州選手同士の決勝戦という結果でした。この頃のオーストラリアは、フランク・セッジマン、ニール・フレーザー、ルー・ホード、ケン・ローズウォール、ロッド・レーバー、ロイ・エマーソン、ジョン・ニューカム、トニー・ローチなどを排出し、テニス王国を築いていた時代でした。1970年にはアメリカの、スタン・スミス/ボブ・ラッツが、77年にはアーサー・アッシュらの優勝もありましたが、41年前の対戦は、マーク・エドモンドソン/キム・ワーウィックとピーター・マクナマラ/ポール・マクナミーの対戦だったことがこの表でお分かりいただけると思います。近年はシングルスプレーヤーとダブルスプレーヤーの分業化が進み、グランドスラムにおいて単複制覇なんてのはエドバーグやマッケンローが最後だったかもしれません。(この辺りはまた調べてみましょう)