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古い大会プログラムをいただきました [Tennis Books]

【1971.72.73年のデビスカップオーストラリア戦のプログラムです】
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3戦共に会場は、今はなき“田園コロシアム”での開催です。71年、豪州はジョン・クーパーとコリン・ディブリーが単に、ロバート・ギルティナンとロス・ケースが複に出場、日本は柳恵誌郎がクーパーにファイナルで勝ち、坂井利郎がディブリーに4thで勝利し、初日を2勝で折り返し。2日目のダブルスは河盛純造・小浦猛志が1-3で惜敗。最終日に柳がファイナル6-8で敗れ、2勝2敗に。ポイントのかかった最終マッチで酒井がクーパーをストレートで破り、日本が50年ぶりに豪州に勝利と云う歴史的快挙を収めました。72年は前年の敗戦を挽回する豪州はマルコム・アンダーソンを中心にチームを作り、4-1(坂井・神和住純のダブルスで勝ち星)で勝利、続く73年はジョン・ニューカムを東洋ゾーンにも関わらず呼び寄せ、4-1(坂井がフルセットの末ニューカムを破る快挙)で日本を下しました。ふと思ったのですが、3年連続での日本での開催?この頃はまだ“ホーム&アウェイ”と言う開催ではなかったのかもしれません。当時国際大会と云えばデビスカップくらいで、田園コロシアムは常に満席でしたし、NHKが普通に放映していましたし、抽選会は首相官邸という一大イベントでした。もちろん観戦に行きました。50年前の懐かしい話です。

【1971年の全日本選手権と74年の全日本室内オープン、75年の全日本室内】
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71年の全日本は、まさしく新旧交代があった大会だったかもしれません。ベスト8は九鬼潤、手塚雄士、坂井利郎、石黒修、河盛純造、渡辺康二、神和住純、柳恵誌郎と若手とベテランが入り交じった素晴らしいメンバーです。結果は決勝で神和住が坂井を4thで破り、初優勝を飾りました。ちなみに全日本選手権は1993年まで5セットマッチでした。そして全日本室内、この年の優勝は坂井利郎ですが、何と坂井さん1972年から77年まで6連覇(早稲田大学在籍中も2度優勝しているので、通算8勝という偉業)しています。

【1976年の全日本学生と、全日本学生室内のプログラム】
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これらの大会プログラムは早稲田大学で当時学連を務めていた波多野さんから頂戴しました。プログラムの中にはドローがあり、勝者の名前が書かれていてなかなかリアルな回顧本となっています。1976年のインカレは高校時代に3年間無敗でセットすら与えなかった“福井烈”が筑波大学に入学した年。第1シードは坂本真一。決勝は西尾茂之が福井を4thで破り優勝。この頃はリーグ戦も5セットマッチでしたから、私を含め当時の大学生は5セットを普通に戦っていました。今はもうグランドスラムしか残っていませんが…