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Newportがカルロビッチに粋な計らい [TENNIS IMAGE]

【国際テニス殿堂選手権は2016年優勝のカルロビッチにワイルドカードを】
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アメリカのロードアイランド州・ニューポートにある「International Hall of Tennis/国際テニス殿堂」は天然芝のコートを持つテニスクラブでもあり、毎年ウィンブルドンの翌週に「ATP250」の大会が開催されています。大会の終盤の土曜日には「国際テニス殿堂入りをした関係者の表彰式」も行なわれます。伝統ある大会の2016年の優勝者である「イボ・カルロビッチ/クロアチア」に今年のワイルドカードが送られました。ジャパンオープンの予選に出場していた頃から彼を知る身としては、何となく嬉しくなるニュースです。

【カルロビッチは現在42才で、ランキングも196位ですが、今年も3大会に出場】
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https://www.atptour.com/en/players/ivo-karlovic/k336/overview
クロアチア・ザグレブ出身のカルロビッチは身長:211センチのビッグサーバー。22才でプロに転向後、ツアー通算シングルス8勝、ダブルス2勝を挙げ、自己最高ランキングは14位(2008年8月)、ダブルスは44位と云う戦績を持つ42才の現役プレーヤー。ツアー優勝最年長優勝記録では、ケン・ローズウォールさんの43才に次ぐ37才の記録も持っています。彼のサーブは強烈で歴代最速2位の時速251キロ(1位はサム・クロスで263キロ)。3セットマッチ最大サービスエース数45本を2015年に記録。日本のテニスファンの思い出に残るのは2019年の全豪オープンで錦織圭との2回戦で2セットアップから敗れた試合かもしれません。2020年は新型肺炎の影響でツアーが中断され結果を出すことができませんが今年はデルレイビーチの1回戦に勝利し、ジミー・コナーズ(当時42才)に次ぐツアー歴代2位の白星を挙げています(今年の前半は3大会に出場)。彼自身はサーブ&ボレーでのプレーだと思われがちな選手ですが、内面にはクレバーなタイプで会場で合うといつもフレンドリーに話しかけてくれる選手です。今回国際テニス殿堂の大会サイドがワイルドカードでの出場打診があったりするのも、彼の控えめな性格を理解した上での判断ではないかと思っています。肉体的にはシンドイと思いますが、なるべく長く現役生活を続けてもらえればと思っています。そしてサービスエース数のキャリア更新(現在は13.653本を言う驚異的な数字/天然芝でも2.726本)を続けてください。この記録は永遠に残りますから…。