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テニスマガジン・2022/4月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(2/21発売のテニスマガジン)】
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今月のテニスマガジンの表紙は全豪オープンで21個目のタイトルを獲得したラファエル・ナダルです。ロジャー・フェデラー、ノバク・ジョコビッチのいわゆる“ビッグ3”が共に20個のタイトルを持っていましたが、この優勝で抜出た形です。
右画像はテニスコラムニストのポール・ファインさんによる“2021年のテニス界を振り返る”の扉ページです。「ロジャー・フェデラーは若い頃、いつもメディアは敵ではなく、ファンと自分を繋ぐ架け橋であると教えられてきた」と、なおみチャンにアドバイスしたり、ジム・クーリエがメドベデフにプレーを「コートではタコのよう。腕を振り回して足もバタバタしているけど、ちゃんと入るべきポジションにいる」と表したとか、面白コメントを集めて2021年を振り返っています。このコラム、やたら面白い。

【全豪オープンで見た“影の主役”と“今季注目の16人”の特集】
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1位/32才で初めてベスト8入りしたアリゼ・コルネ、3位/やる気を取り戻したガエル、モンフィス、5位/日本語は全く話せないが、勝ち負けがなぜか気になるブランドン・ナカシマ、6位/韓国のクォン・スンウはトップ50入り目前、7位/マリン・チリッチはラオニッチ、デルポトロと並んで錦織世代と呼ばれ(日本人だけでしょ)の中でただひとりの出場だった、15位/なおみチャンを破ったアマンダ・アニシモワ。あの試合は本当に強かった。などなど、注目の16人をピックアップしてコメントしています。

【高橋文子先生による“新テニス食”は試合日のテニス食をアドバイス】
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何を食べるのかよりも何のために食べるのか?を考えるところに勝つための重要なヒントがあるそうです。試合前日の夕食、試合当日の朝食、試合日は何を持って会場に行けば良いか?試合日当日の食事パッケージも時間ごとの紹介例があり、最後は帰宅後の夕食まで、今号では4ページでかなり細かいところまで教えてくれます。これ必読ですね。

【スイスから届いたフェデラーの近況】
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2018年の8月に右ヒザの手術を受けたあと、フェデラーはまだ走ることも、テニスをすることも出来てはいない。だが落ち込んでいない。彼の復帰への道のりでは、ファンの存在、そしてナダルが大きな刺激になっている。というリードでフェデラーの近況がレポートされています。これを読む限りでは、もう一度コートに立ってくれることは間違いなさそうです。但しウィンブルドンのシングルスではなく、レーバーカップでのナダルとのダブルスだけになるかもしれません。いずれにせよもう一度コートでの勇姿をみたいですね。

マーガレット・コートアリーナでNOBUが躍動 [YouTube Tennis]

【キャプテン・小野田のYouTubeチャンネルでショートコンテンツが続々登場】
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https://www.youtube.com/channel/UCEMc2qg_sxqSprvu9UZI5QQ/videos
小野田賢は昨年末から二宮真琴選手のツアーコーチとしてオーストラリアに渡り、全豪オープン終了後はロシアのサンクトペテルブルグ、ドバイ、カタールと世界を転戦中です。定期的なアップが難しいかもと弱音を吐いたこともありましたが、その後も1週間に最低1回は短い尺ではありますがコンテンツをアップしています。時々チェックしてみてください。

【マーガレット・コートアリーナでプレーしています/羨ましいかぎりです】

練習相手は西岡良仁のお兄ちゃんの靖雄さん。普段は選手が練習をしない朝の7時に示し合わせてタイブレークマッチをやったようです。全豪オープンの会場でNOBUのウエアが躍動しております。ありがたいことです。小野田さんに感謝。真琴選手にはもっと感謝です。

デ杯・日本チーム、スウェーデンに向けて出発 [TENNIS LINKS]

【羽田空港でのスタッフの集合写真/いざ出陣です】
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https://www.facebook.com/jta.pr/photos/a.291840561013649/1841801706017519/
日本テニス協会がFacebookでアップした、JALカウンター前のデ杯日本チームの集合写真です。チームメンバーのダニエル太郎、内山靖崇、綿貫陽介、望月慎太郎、マクラクラン勉の5選手はヨーロッパで行なわれているATP Tourやチャレンジャー大会に出場しているため、個々に現地集合になるようで、日本からは岩渕監督、東京パラリンピックまでは国枝慎吾のコーチを務めていた岩見亮さんのほかドクター、トレーナー、ストリンガー、チームスタッフが出発しました。日本航空さんが長いことチームのサポートをしてくださっているので、羽田〜ロンドン(ヒースロー)はJAL便にてです。チームはデンマークのコペンハーゲンまで飛んで、車でスウェーデンのヘルシンボリに入るそうです。“2022デビスカップファイナル予選「日本対スウェーデン」”は3月4日(金)・5日(土)です。残念ながら放映はなさそうなので、ライブスコアを見ながら、皆んなで応援しましょう。

マイケル・チャンが50才になっちゃった [YouTube Tennis]

【全仏オープンで史上最年少のチャンピオンとなった17才の時のマイケル】
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本名はマイケル・ターペイ・チャン(Michael Te-Pei Chang、中国語名:張 德培(Zhāng Dépéi)1972年2月22日、ニュージャージー州生まれの台湾系アメリカ人。あのマイケルが50才になっちゃいました。グランドスラム最年少優勝記録保持者(17歳3ヶ月)。アジアにルーツを持つ男子選手として唯一のグランドスラム優勝者です。あの1989年の全仏オープンでは4回戦でイワン・レンドルを相手にアンダーサーブをやらかして世界中のテニスファンをアッと云わせました。そして決勝ではステファン・エドバーグとの死闘の末フルセットで破り、優勝したのにはこれまたビックリの偉業でした。96年に全豪と全米で準優勝をして自己最高の2位に。そして2003年の全米オープンを最後に31歳で現役を引退。2008年に国際テニス殿堂入りを果たし、13年から錦織圭サンのコーチに就きました。

【TENNIS TVが50才の誕生日用に編集した“信じられないマイケルのショット集”です】


【錦織圭サンが自身のインスタグラムにアップしたマイケルの画像】
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https://www.instagram.com/keinishikori/
【以下、圭サンのコメントを和訳しました】
私が今まで一緒に働いた中で、最も情熱的なコーチのひとり、50歳の誕生日おめでとう。 そして、素晴らしいコーチであることに加えて、彼はさらに優れた人物です! お誕生日おめでとうマイケル!       羨ましい師弟愛です。

ツアー後半戦のスケジュールが発表されました [TENNIS LINKS]

【ATPがウィンブルドン以降のトーナメントの日程を発表しました】
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https://www.atptour.com/en/news/atp-issues-calendar-for-second-half-of-2022-season
ATPはツアーの日程がウィンブルドンまででしたが、7月以降の下半期スケジュールを発表しました。それによると全米オープン後、中国から始まる“アジアン・スイング”も今年は開催する方向での日程となっていて、10月3日からはジャパンオープンも明記されています。下半期の表記では30カ国で66大会が開催され、今年のツアーファイナルはイタリアのトリノで行なわれるようです。有明での開催が楽しみです。

【国際テニス連盟はデビスカップを2回に分けて開催すると発表しました】
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https://www.daviscup.com/en/news/323048.aspx
毎年、ツアーファイナルの後に開催されていたデビスカップファイナルですが、今年はグループステージを、全米オープンが終わった翌週の9月14日から18日までの日程で4都市(このフォーマットは昨年と同様)で開催し、準々決勝以降の試合は11月23日から27日までの従来通りの日程で、1都市(いずれも開催都市は未定)で行うと発表しました。

このような日程となると選手たちはスケジュール管理が大変になってきますね。もうひとつの団体戦でもある“Lavar Cup”は9月23日からの週で、今年はアメリカのボストンでの開催。大西洋を挟んで右に左にという移動。そしてその後にアジア・シリーズが控えていて、上海マスターズの後はヨーロッパに移行。選手たちのタフな旅は続きます。

全国高校選抜のドローが発表されました [TENNIS LINKS]

【48チームが出場する男子のドローはこちらです】
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https://www.senbatsutennis.com/

【こちらが女子のドローです】
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3月20日から26日まで福岡県内で開催される「第44回全国選抜高校テニス大会」のドローが発表になりました。男子の第1シードは兵庫の相生学院、第2が三重の四日市工業、第3、4が福岡の柳川と栃木の足利大学附属が名前を連ねています。一方の女子は第1シードが埼玉の浦和麗明、第2が福岡の第一薬科大学附属、第3が山口の野田学園、第4が三重の四日市商業となりました。
高校選抜は各都道府県予選を勝ち抜いた上位2校が地区大会に進出し、そこで上位進出した高校の中から、選考委員会が選考した男女各48校が参加することになります。今年はどの高校が優勝するか?また出場チームからひとりだけが出場できる個人戦(シングルスのみ)は誰が制するのか?楽しみな春がやってきます。

ウイリアムズ姉妹のパパのお話-日本に上陸です [TENNIS IMAGE]

【映画“ドリームプラン”が23日から日本国内で公開されます】
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【以下は配給会社のサイトから引用しています】
https://wwws.warnerbros.co.jp/dreamplan/
誰も信じなかった“常識破りのドリームプラン”とは!?
過去に2度アカデミー賞[レジスタードトレードマーク]にノミネート、人気、実力共にハリウッドのトップを極めたウィル・スミスの最新作『ドリームプラン』。彼が映画化を熱望したのは、世界最強のテニスプレイヤー、ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育て上げた実父リチャードの「計画書=ドリームプラン」にまつわる〈驚きの実話〉。リチャードは姉妹が生まれる前にTVで優勝したテニスプレーヤーが4万ドルの小切手を受け取る姿を見て、「娘を最高のテニスプレイヤーにしよう!」と決意。テニスの教育法を独学で研究し、「世界チャンピオンにする78ページの計画書」を作成。誰もが驚く常識破りの“ドリームプラン”を実行し続けた。お金もコネもない劣悪な環境下で、途方もない苦難、周りからの批判を受けながらも、そのプランでいかにして2人の娘が世界の頂点へ上りつめるのか―― どんなに無謀だと言われても揺るがぬ信念を持ち、娘たちの可能性に人生のすべてを捧げるリチャード。不可能を可能にしていくその姿に心を揺さぶられる、一生忘れられない感動作。2022年の第94回アカデミー賞[レジスタードトレードマーク]最有力として注目されている。

【英語版プロモーションビデオがこちらです】

実際に、アーサー・アッシュスタジアムでのロケもあり、土砂降りのパブリックコートでのシーンもあり、かなり本格的です。こりゃ、観に行かなければね…。

スマッシュ・2022/4月号 [Tennis Books]

【月刊テニス専門誌のご紹介(2/21発売のスマッシュ)】
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今月のスマッシュの表紙は全豪オープンで優勝し、グランドスラムタイトルを21回目としたラファエル・ナダルです。メドベデフに2セットダウンからの挽回劇は神がかり的でした。
右画像は4月号ということで毎年恒例の“テニスギア・ガイド/2022”の扉デザインです。ラケット、ストリング、シューズなどのニューアイテムのチェックはこちらです。

【巻頭の技術モノは“サービス・魔法のコツ”を沼尻啓介が解説】
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今号の特集はサービスです。先ずは初心者用に「入らないが入るようになる、魔法のコツ」で次のコンテンツが「速度・回転・コースがもっと良くなる魔法のコツ」の2本立です。参考にしたいポイントは“坂の下にいるつもりで遠くに打つ”、“打つ前に斜めのボール突きをする”、“ラケット面でフェルトの毛を削ぎ落すイメージで回転をかける”などなどです。

【技術モノ第2弾は「ボレー・サービス・動き方」のアドバイス集】
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アドバイスは6つの項目で、それぞれの専門家がポイントを教えてくれます。
●近藤大生さんは“フォアボレーの感覚を良くしたいなら”
●本村浩二さんは“ボレーミスを減らし、自在に配球したいなら”
●宮﨑靖雄さんは“滑らかにサーブ&ボレーをしたいなら”
●佐藤哲哉さんは“スピンサーブの感覚を身につけたいなら”
●佐藤博康さんは“動きを良くしてミスを減らしたいなら”
●鈴木貴男さんは“ポイント間に有効な準備をするなら”
と、様々な講師陣から、有効なアドバイスが掲載されています。

【プロ選手に聞いた“こだわりのギア”】
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大会会場に於いて、出場していたプロ選手にインタビューしています。竹島駿朗さんはラケットのバランスを重視、伊藤竜馬さんはストリングの組み合わせと、縦横の硬さを調整、上杉海斗さんは自身の意見を取り入れて作られたシューズでフットワークが軽やかになり、竹内研人さんはレザーグリップの上にオーバーグリップでもちろん左巻きに、江原弘泰さんはイタリアのヨクソイ社のウエアを推奨などなど、皆さんそれぞれにこだわりがあります。

【片山翔・江原弘泰の“ダブルス新常識”はフォアハンドリターン】
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この連載で、サービスが終わってリターンになりました。1回目はフォアハンドのリターンで、ポイントは●テイクバックはコンパクトに●左足の前でボールを捉えるとのこと。毎号2ページの構成ですが、学びたいことがコンパクトにまとめられているので分かりやすいですね。これは長期連載になりそうなので今後の引き出しも楽しみにして読みたいと思います。

Billie Jean King Cupの予選はトルコで開催 [TENNIS IMAGE]

【ビリー・ジーン・キングカップのアジア・オセアニア1部の対戦はトルコで開催】
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女子の国別対抗戦の“ビリー・ジーン・キングカップ/旧フェドカップ”のアジア・オセアニアゾーンのグループ1(1部)の対戦はトルコのアンタルヤで開催されることを、国際テニス連盟が発表しました。アンタルヤはATP250のツアー大会から、ITFフューチャーズ、女子サーキットなどを年に数多く開催している場所で、リゾートホテルにテニスコートが隣接している素晴らしい環境が整っている場所です。開催日時は4月12日から16日の間で、同じ会場で欧州・アフリカ1部の対戦も実施される予定です。

【この6カ国から2カ国がファイナル予選に進出できます】
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アジア・オセアニア1部は、日本のほか中国、インド、インドネシア、韓国、ニュージーランドの6チームが参加し、総当たりのリーグ戦を行い、上位2チームが2023年のファイナル予選への出場権を争うプレーオフに進出するという方式です。過去日本チームの最高成績は、1996年にワールドグループの1回戦でドイツ(伊達公子がシュテフィ・グラフを破った歴史的な対戦)を破り、準決勝進出(残念ながらアメリカに敗れる)という結果を残しています。またワールドグループに復帰することを祈っています。

春に向けて、シャツの在庫を充実させています [INFORMATION]

【定番デザイン“NOBU 国際大会”のDry Tee-Shirts】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2020-09-04

【「P」で始まるテニス用語のドライシャツ】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2018-06-30

【チョリーンと打ってネットに出る/チッパン・チャージと呼んでください】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2016-07-30

【ボクのテニスは「No Limit」ですぜい!/全4色の展開】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2017-09-03

【テニスが終わったら…ビール飲んで、メシ食って、風呂に入って、寝る!】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2021-03-14

【定番のロゴモデルも在庫が揃っています】
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アイテムの詳細は:https://tennis-nobu.blog.ss-blog.jp/2013-06-07

ご注文は support@tennisfactory.co.jp  or  お気軽にCall:03-3499-6160
もちろんご来店もお待ちしています:“NOBU STORE HOURS

NOBU 40th Anniversary Fair 開催中 “記念Tシャツをプレゼント!”

NOBUでは“通信販売送料無料キャンペーン実施中(新型肺炎/全世界完全終息宣言まで)”
詳しくは:https://nobu-catalog.blog.ss-blog.jp/

大学テニス部が主催する“国際大会”が延期に [TENNIS IMAGE]

【慶應、亜細亜、筑波などの大学が国際大会の延期を発表しました】
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http://www.asia-tennis.com/tournament/m15/index.html
男子の大学シリーズ・フューチャーズは、初戦が亜細亜、早稲田、筑波、山梨学院と続く国際大会ですが、新型肺炎蔓延の影響で、2020年、21年の開催中止に続き、今年も開催されない方向であるとアナウンスされました。このブログでも何度はそう云ったレポートをしていますが、今現在我が国内には入国制限(経済活動に置ける入国の緩和は早々に解除されそうですが、人数に制限がある)があり、ほとんど鎖国状態で、管轄する国際テニス連盟からすると、海外の選手が入ることが出来ない国で国際大会を開催することは出来ないと発表していて、男子は春の大学シリーズから、そして女子はゴールデンウィークを挟む5万ドル以上の高額大会シリーズも幾つかが中止の発表を始めています。これでコロナ禍に於ける大会の中止発表は遂に3年目に突入しました。日本国内でこのシリーズを戦うことで、日本人選手たちは最低限の経費で参戦でき、またポイントを取得できるチャンスがあった訳ですから、非常に残念な状況と言えます。ただ、誰を責める訳にもいかないのでつらい部分も大きいですね。この疫病が早く終息してくれるのを祈るばかりです。

共同通信が車いすテニスの小田凱人を独自取材 [TENNIS LINKS]

【車いすテニス界の新星・15才の“オダ・トキト”君の記事を配信しました】
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https://nordot.app/859698712523161600?c=39546741839462401
【記事の内容は以下の通りです】
車いすテニスのジュニア世界ランキング1位が愛知県一宮市にいる。中学3年の小田凱人さん(15)。史上最年少となる14歳11カ月でその座についた。車いすテニスを始めて6年。昨年、急成長を遂げ、一気に世界中から注目される存在になった。コーチも「実力だけでなく、人間性でも金メダルを取れる器」と太鼓判を押す小田さんの素顔に迫った。
(共同通信=白鳥喬太郎)

 ▽海外大会で優勝、「やばい選手になる」
「もっと強く!」。練習拠点の岐阜インターナショナルテニスクラブ(岐阜県岐南町)のコートに小田さんの声が響く。精悍な顔つきに浮き出る大粒の汗。小田さんを乗せた車いすが縦横無尽にコートを駆け巡る。中1から指導に当たる熊田浩也コーチによると、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会がほぼなく「充電期間」だった。21年に多くの大会が解禁になると、左利きと長いリーチを武器に、格上の選手に次々と勝利。熊田コーチは「練習の成果が結果に表れた。21年4月に、1カ月の間に海外大会で3度優勝し、『やばい』選手になるといよいよ確信した」。

 ▽今日このまま入院してください
小田さんは小3になったばかりの15年5月、左脚に違和感を覚えた。「靴下も履けないほどの痛み」だったが、どうしても出たかったという小学校の運動会に参加。直後、地元の医師に勧められて受診した大学病院で「悪性の骨肉腫」と告げられた。「今日、このまま入院してください」という医師の言葉に絶句した。同9月、股関節に人工関節が必要となり、この関節を固定するため、左の腹直筋を太ももに移植する大手術を受けた。

 ▽テニスに「一番びびっときた」
リハビリの日々が始まった。最も困難だったのは、左右のバランスを取ること。「きれいに歩けないし、左側をかばってもうまく歩けなかった」。フラストレーションがたまり、手術箇所の激痛に落ち込むこともあった。そんな中、担当医に「退院したら、パラスポーツに挑戦してはどうか」と提案され「希望を持てた」。病床でむさぼるようにユーチューブを見て「一番びびっときた」車いすテニスを始めると決めた。9カ月後に退院。その頃には「できることが増えて自信がついていた」。テニスの協会に電話して練習場所を探し、小4から本格的に競技を始めた。テニスは未経験だったが、楽しさは動画で感じた通り。「風を切って思い切り車いすをこぐのが気持ちいい」。すぐにのめり込み、小学校高学年、中学と成長にするにつれ、実力を伸ばしていった。

 ▽左側の筋肉がない…でもやりようはある
とはいえ、順風満帆だったわけではない。左腹部の筋肉を太ももに移植した影響で、左半身を支える十分な筋肉がない。股関節も「体を倒せる角度は60度くらい」。ドロップショットにうまく対応できないなど、体が思うように動かない難しさを感じた。それでも自己流で鍛錬を重ねた。手前に落とされたボールには、左脚を車いすの後ろ側に引き込むような構えで対応。左の股関節より左膝が低くなり、体を倒しやすくなった。この体勢は左右のバランスを保つのが難しいが、筋力や体幹のトレーニングでカバー。新たな課題に直面しても「考えればやりようはある」と前を向き続けるのが小田流だ。

 ▽インスタに上げます
昨年12月には、トルコ・アンタルヤで行われた二つの国際大会に遠征。年齢制限のないシニアの大会だ。「優勝経験があるコートなので相性は良いはず」との宣言通り、出場したシングルス、ダブルス全ての種目で優勝してみせた。遠征続きの日々にもストレスはない。「トルコではケバブが気に入りました。海外の食べ物も気候も気にならないですね」。テニス漬けの日々でも、遠征での様子は「インスタグラムに上げます」とはにかみ、中学生らしい一面も見せる。この大会の結果が加点され、国際テニス連盟が1月に発表したシニアの世界ランキングで9位に浮上。国枝慎吾選手をはじめ、トップテンに入った他の選手は全員が20代以上で、10代は小田さんだけだという。

 ▽人間性も一流になって
トップテン入りし、最上位の大会にも出場できる可能性が高まった。熊田コーチは「今年は四大大会に出たいし、十分戦える。パリ五輪でのメダル獲得も夢じゃない」と期待を膨らませる。中学卒業後は通信制高校に進み、遠征や練習を生活の中心に据えるつもりだが、周囲が期待するのは技術の向上だけではない。岐阜インターナショナルテニスクラブのオーナー呉岡勉さんは「多くのファンに愛される選手になってほしい。凱人はひた向きで、その素質がある。人間性も一流になってほしい」と語る。全国に「小田凱人」の名前が知られる日ももうすぐだ。以上です。

このブログでも小田君の活躍を何度か紹介させていただきました。この記事は一般の方にも分かりやすい構成になっているので、多くのテニスファンの方に彼をより知っていただきたく全文をコピーさせていただきました。国枝慎吾の次ぎに来るのはこの小田クンかもしれません。観戦が出来るご時世になったら、是非みてみたい選手ですね。

Billie Jean KingがSuper Bowlでコイントス [TENNIS IMAGE]

【ビリー・ジーン・キングが自身のTwitterで“嬉しそう”に動画をアップしました】
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https://twitter.com/BillieJeanKing
13日にロサンゼルスで行なわれた、アメリカンフットボールの“スーパーボール”で、名誉ある試合前のコイントスを行なったのは、カリフォルニア州ロングビーチ出身で、野球のLAドジャースのパートオーナーも務めるビリー・ジーン・キングでした。彼女のTwitterでは試合前にコイントスの練習をしているシーンなど、本当に嬉しそうな動画や画像がたくさんアップされています。アメリカ最大のプロスポーツイベントとして有名なスーパーボールですから、なおさら嬉しいこと間違いなしだったことでしょう。

【こちらが本物のコインです/こちらもご本人のTwitterから拝借】
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今年はロサンゼルス・ラムズとシンシナティ・ベンガルズの対戦で、ラムズのホームグランドである“SoFi”スタジアムで行われ、ホームのラムズが終盤の逆転で勝利を収め、地元は大変な騒ぎだったようです。めでたしメデタシ!

朝日新聞デジタル版で“長生きとテニス”をテーマに [TENNIS LINKS]

【最も長生きできるスポーツはテニス?のテーマ】
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https://www.asahi.com/articles/ASQ105WQQQ1VULBJ02T.html?_requesturl=articles%2FASQ105WQQQ1VULBJ02T.html
【以下記事を引用します】
スポーツは、健康に長生きするためのひけつだ。たくさんあるスポーツの中で、最も長生きに関係がある種目はいったい何だろうか。最近の研究によれば、その有力な候補だと考えられるのがテニスだ。様々な研究によって、定期的な運動と健康、長寿の関係が確かめられている。スポーツ基本法にも、スポーツについて「健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠である」と記されている。
テニスと健康寿命の関係を示す興味深いデータがある。
デンマークと米国の研究チームは、20代から90代の男女計8577人について、1991年から2017年まで25年にわたって追跡調査し、結果を2018年に発表した。研究チームは、スポーツをする習慣がない人と、テニスやサッカーなど8種のスポーツをする人を比べた。25年の調査期間に4448人が亡くなった。年齢や性別、喫煙の影響などの補正をかけても、スポーツをする人はみな平均余命が長かった。
最も長かった種目はテニスで9・7年だ。次いでバドミントンの6・2年、サッカー4・7年、サイクリング3・7年、スイミング3・4年、ジョギング3・2年、体操3・1年。ジムでのエクササイズは1・5年だった。以上が朝日新聞デジタル版の記事の冒頭部分です。

他の文献でいくつか出てきた内容では、ラケットを使用するスポーツやその他のチームスポーツの社会的な側面が、寿命を長くする主な理由ではないかという説で、「社会的なサポートがストレスを緩和させることは別の調査でもわかっている」「パートナーやチームを必要とするスポーツをするときのように他者と一緒になって物事を行ったり、触れ合ったりすることには特別な心理的かつ生理学的な効果があるのかもしれない。それが運動の効果を高めると考えらる」という研究内容のものも読んでみました。単にテニスと云っても、そのプレーの内容(質とか時間とか消費エネルギーとか)にもよりますし、一概に良いとは言い切れないと思いますが、こんな研究をしている学者さんもいるんだと、そちらの方に関心を持ちたくなります。まあ、シングルスで3セットやったらどんなスポーツよりもハードだとは思います。それやってたら長生きできないか?素朴な疑問でもあります。

今週末は日本リーグ決勝トーナメント [TENNIS LINKS]

【今年の日本リーグの決勝トーナメントはこのようなドローになりました】
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https://tennis-jl.jp/
18日の金曜日から東京都体育館にて、日本リーグの決勝トーナメントが始まります。ファースト、セカンドステージで圧倒的な勝利を重ねてきた三菱電機(メンバーは杉田祐一、清水悠太、高橋悠介、仁木拓人ら)が第1シードで、2018年以来の優勝を狙います。対抗はマイシン(メンバーは川橋勇太、河内一真、川上倫平、熊坂拓哉ら)で予選リーグでは全勝と云う成績を残しました。三菱電機以外はどこが勝ち上がってきても不思議ではない混戦となっている、今年の決勝トーナメント。残念ながらセカンドステージのビーンズドームで新型肺炎の新規感染者が多く確認されたため、東京体育館は無観客の開催となってしまいました。が、チームがそれぞれにYouTubeチャンネルを開設していて、試合のライブ放映を行なう予定(もちろん無料)ですので、こちらからご声援をお送りください。

【女子の決勝トーナメントのドローがこちら】
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女子は連覇がかかる島津製作所(メンバーは本玉真唯、加治遥、大前綾希子、桑田寛子ら)が第1シード。第2シードは予選リーグを全勝で通過したノアインドアステージです。ここに対抗で橋本総業も9人のプロ選手を揃えて準備していますので、どのチームが優勝するか?楽しみな3日間になりそうです。
NOBU TENNIS TEAMのメンバーで伊予銀行の主力選手である“弓立クン”も愛媛・松山から上京してきましたが、チームの方針で宿舎と会場以外は立ち寄らないこととのこと、先日、本人から連絡がありましたが、今回はお店には顔を出せないという悲しい連絡でした。伊予銀行は1回戦で橋本総業との対戦なのでがんばって勝利してくれることを願っています。